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ビール市場、世界市場はわずかに縮小 一方、国内は家庭用の消費が堅調で底堅く推移

MONEYzine 8/27(土) 18:00配信

 キリン株式会社は世界各国のビール協会などを対象にしたアンケート調査と、最新の海外資料をもとに2015年のビール生産量をまとめ、その結果を8月10日に発表した。対象は171の国と地域。

 発表によると、世界のビール生産量は上位国の減少が影響し、前年比1.1%減の約1億8,900万キロリットルで、2年連続で前年を下回った。地域別構成比ではアジアが33.8%を占め7年連続でトップ。以下、ヨーロッパの27.4%、中南米の16.7%、北米(アメリカ・カナダ)の12.8%と続いた。

 国別のビール生産量は中国が4,299万2,800キロリットルで最も多く、アメリカの2,228万6,900キロリットル、ブラジルの1,385万7,500キロリットル、ドイツの956万2,300キロリットルが続いた。日本(発泡酒、新ジャンル含む)は546万4,300キロリットルで7位だった。

 ビール生産量を10年前と比較すると、中国(1,235万キロリットル増)やブラジル(454万キロリットル増)の生産量が大きく増加したほか、増加率ではベトナムが3.4倍、ブラジルが1.5倍など好調だった。ただし、2015年の生産量は中国が夏場の天候不順が影響して前年比4.3%減少、ブラジルは2014年のサッカーワールドカップ開催の反動やビール増税が影響して2.0%減少、アメリカは1.4%減少したものの若年層を中心にクラフトビールの飲用率が拡大するなど、国や地域によりそれぞれ動向は異なった。

 一方、日本国内のビール市場を見ると、今年の上半期は底堅く推移したようだ。ビール酒造組合が7月12日に発表した「2016年上半期のビール市場動向レポート」によると、1月から6月の課税取引数量は、前年比0.4%増の121万23キロリットルだった。輸入ビールが同30.6%減少したものの、数量が多い国産ビールが同0.5%増で推移したため、前年を上回った。用途別では業務用が同1.9%減少したものの、家庭用が同2.8%増で推移。家庭用は全体の50.7%を占めており、家庭用の消費増加が市場を下支えした。

 国内では価格が安い発泡酒などのビール類から高価格帯のプレミアムビールまで、消費者の好みに合わせて品ぞろえが充実している。こうしたメーカーの努力が、家庭での消費を喚起しているのかもしれない。

最終更新:8/27(土) 18:00

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