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インド中銀のラジャン総裁、後任パテル氏指名を歓迎

ロイター 8月27日(土)4時32分配信

[ムンバイ/ニューデリ 26日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行、RBI)のラジャン総裁は26日、ムンバイで市場関係者を前に講演し、自身の後任にパテル副総裁が指名されたことを歓迎した。

「過去3年にわたり私と緊密に協力してきたウルジット・パテル氏は、われわれのインフレ目標達成に向けて金融政策委員会をうまく誘導していくと確信している」と述べた。

インド政府は20日、パテル氏を9月4日付でラジャン総裁の後任に昇格させる人事を発表した。

パテル氏はラジャン総裁と立場が近い人物として知られている。ラジャン氏は3年の任期中、消費者物価指数(CPI)の上昇率を2-6%に抑える目標を掲げ、インフレ率を半分に引き下げる実績を上げた。金融市場の評価が高かった。

パテル氏は、物価目標を決めた中銀の委員会を率いていた。インド政府は近いうちに、金利を決定する金融政策委員会を構成する6人のメンバーを発表するが、パテル氏はこの委員会の設立にも携わった。

ラジャン氏は講演で「向こう数カ月間でインフレ率が低下することを確信している」と述べた。インドのCPIは7月に6.07%上昇し、RBIの目標の上限を超えた。ラジャン氏は、2017年3月までにインフレ率を5%程度に抑えるとする目標を個人的に掲げている。

RBIは10月4日に政策検証を実施する予定で、パテル氏の新総裁としてのデビューとなる。インド政府はそれまでに金融政策委員会のメンバーを指名するかを明確にしていない。委員会は政府当局者3名とRBIメンバー3名で構成される。

ラジャン氏は講演で、自身が就任した2013年以来、RBIが進めてきた市場改革に言及。ラジャン氏が就任した当初は、20年ぶりの深刻な通貨危機に見舞われており、RBIは慎重に改革を進め、市場の混乱期を乗り越えることを優先したとした。

また、ドル建て債券を初めて海外で発行することについては「為替リスク」を指摘し、慎重な姿勢を再び示した。ルピー建て債券の海外での取引についても不安を示した。

一方、インドの社債市場の深化に向けてRBIが25日に発表した一連の改革が強く支持し、緩やかな正しい発展であるとした。「市場関係者はじれったく思うかもしれないが、安定した不可逆の改革、そして「大きな衝撃」よりも「ミニ衝撃」が今必要とされているものだと信じている。世界経済の不透明感が薄れたら(改革の)ペースを上げればいい」と述べた。

最終更新:8月27日(土)4時36分

ロイター