ここから本文です

時代は空前のアナログブーム!8ミリフィルムカメラで撮影したミュージックビデオを味わう

M-ON!Press(エムオンプレス) 8月27日(土)19時25分配信

レコードブーム、カセットブーム……近年、便利で鮮明な「デジタル」から手間はかかるが心温まる「アナログ」へ回帰する流れがあらゆる分野で起こっている。

味わい深い8ミリフィルムの動画はこちら

そして、ミュージックビデオの世界も例外ではない。「8ミリフィルムカメラ」を使用して撮られる作品が数多く誕生しているのだ。

8ミリフィルムカメラといえば、1970年代にピークを迎えた撮影機材。ビデオテープに役割を取って変わられた後も、自主映画製作者を中心に愛され続け、このカメラによって、数々の映像作品が生み出されてきた。

今回は、そんな往年のアナログな技術を使い、新しい時代のセンスによって作られたミュージックビデオを3本紹介しよう。


■クリープハイプ「百八円の恋」

2014年の武正晴監督作「百円の恋」の主題歌であるクリープハイプ「百八円の恋」。この楽曲のミュージックビデオは、映画監督・脚本家の松居大悟によって、全編8ミリフィルムカメラで撮影された。ミュージックビデオの舞台は、古びた映画館。

“もうすぐこの映画も終わる こんなあたしのことは忘れてね これから始まる毎日は 映画になんかならなくても普通の毎日で良いから”

ボーカル&ギターの尾崎世界観が映画「百円の恋」を客席で観終えて、この一節を歌い出すシーンからスタートする。

このように映画・歌詞・映像がシンクロする本作では、繰り返されるレトロな質感の白黒とカラー映像、全編に渡って表示され続けるフィルムの縁など、8ミリフィルムならでは要素が存分に生かされている。

■Perfume「マカロニ」

また、テクノポップユニット・Perfumeの「マカロニ」のミュージックビデオが、8ミリフィルムカメラで撮影されたのは、アナログブーム再熱前の2008年。

監督の関 和亮は、フィルムという機材がなくなってしまう前に使いたいという気持ちで、8ミリフィルムカメラで撮影することを決めたという。

サウンドやアートワークなどにおいて、「近未来のデジタル」なイメージを打ち出すことの多いPerfume。そんな彼女たちには珍しい、「ノスタルジックでレトロ」なミュージックビデオに仕上がっている。

■アカシック「8ミリフィルム」

2016年2月に発表されたロックバンド・アカシックの楽曲タイトルは、なんと「8ミリフィルム」である。

ボーカルの理姫は、この楽曲の完成当初からミュージックビデオを8ミリフィルムで撮りたいと考えていたという。ミュージクビデオで映し出されるメンバーのバックカラーや撮影の小物のフルーツにはカラフルなものを選択。「色鮮やかなもの」をあえて8mmフィルムで撮ることで生み出される雰囲気が、なんとも魅力的な作品だ。

しかし、この作品は「本物の8ミリフィルムカメラ」では撮影されていない。撮影には、8ミリフィルム風に撮影することのできるスマートフォンアプリ「8ミリカメラ」を使用。そのうえ、合成などを使わず、すべての撮影をスマートフォンのみで行ったという。
テクノロジーが進化するなかで見直される、アナログの価値。今後も、新世代のクリエイターがアナログ独自の魅力を生かして、ハイセンスな作品を生み出してくれることに期待しよう。

PHOTO: javitrapero ? Fotolia.com

最終更新:8月27日(土)19時25分

M-ON!Press(エムオンプレス)