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「“スマホ入力”の方がラク」がビジネスを変える!?

ITmedia エンタープライズ 8月27日(土)9時7分配信

この記事は中山貴之氏のブログ「デジタルセラー中山の視点」より転載、編集しています。

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●フリック入力は慣れの問題?

 IT企業に入社して20年のオジサンとして、連載「女子ヘルプデスク今昔物語」を非常に興味深く読んでいます。この第3話に「報告書、スマホで書いてもいいですか?」という記事があり、大きな反響があったようです。

 また、こちらの記事にもありましたが、日本テレビ系「NEWS ZERO」で「“スマホ”でレポート“超速”入力」という特集があり、私も視聴していました。ここに登場した学生は、リポートを作成するのにスマホを使っており、PCは持っているものの「印刷にしか使わない」とのこと。また、学生にPCとスマホで同じ文章を打ってもらって速度を比較していましたが、結果は“スマホ入力”の方がPCより倍くらい速いというものでした。スマホ入力の実践シーンもありましたが、速いのなんの。私の感覚からすると「超絶速い!」というスピードでした。

 「いやぁ、ありえない、リポートをスマホで作成するなんて」とは、私は思っていません。実は私のブログはほぼ毎回スマホで書いています。タブレットではなく、iPhoneで書いています。通勤時間が長いこともあり、会社帰りの電車の中で打っているのです。あの番組で見た学生のようには速くありませんが、フリック入力と予測変換機能のおかげで、長文であっても意外と速く作成できます。

 以前、この話を同年代の友人にしてみたところ、彼は「50字以上をスマホで入力するのは無理」と言っていました(彼はSEであり、ガジェット好きなので意外でした)。また、会社の先輩はフリック入力ができず、QWERTYキーボードモードにしてローマ字入力をしているということで、やはりスマホでの長文入力は考えられないという感じした。

●スマホ対応がビジネスの明暗を分ける時代

 いま、さまざまなシステムやアプリがモバイル対応になっています。

 IBMの社内システムもスマホ対応が進んでいます。便利なのですが、周囲ではあまり使っている人を見掛けません。私たちの部門がデジタルセールスという内勤部門ということもあり、「外にいるときまで仕事はしたくない」という理由はあるのですが、スマホだとPCとはインタフェースが違ってやりにくそう、という先入観もあるかなと思っています。

 実際には、スマホ対応しているものはかなり使いやすくなっていると個人的には思っています。

 企業の社内システムに限らず、世の中にはスマホに対応していないサイトもまだまだ目にします。スマホに対応していれば、「少し面倒かな」と思っても必要な項目の入力くらいはするかもしれませんが、PCと同じ画面がそのままスマホに表示されたら、慣れている人でも「ちょっと嫌だな」と思ってしまうのではないでしょうか。慣れていない人ともなれば、見た瞬間に「もういいや」とページから離脱してしまうかもしれません。そうすると、そのサイトへの印象が悪くなり、再度アクセスしようというモチベーションが下がってしまうでしょう。

 PCとスマホの両方に対応できるコンテンツ作成管理ツールは、いろいろなものが出ています。そういったものを活用するなどしてスマホ対応をしていかないと、知らぬ間に顧客を逃していくことになりかねません。よく「モバイルファースト」なんていう言葉を聞くようになりましたが、これを実践していかないと、若い世代を中心とする“PCよりスマホ”というマインドのユーザー、消費者を取り込めません。

 私は別にサイトを作る立場でも製品プロモーションやマーケティングを推進する立場でも何でもありませんが、スマホを使ってさまざまなことをするユーザーの一人としてちょっと考えてみました。

●著者プロフィル:中山貴之
日本IBMのデジタルセールス部門所属のソフトウェア営業担当。デジタルセリング・リーダーとして活動中。

最終更新:8月27日(土)9時7分

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