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背が高い人ほど保守政党に投票する確率高まる、収入も関係か 研究

The Telegraph 8月27日(土)10時0分配信

【記者:Sarah Knapton】背が高い人は保守政党を支持する傾向があり、1インチ(約2.5センチ)高くなるごとに保守党に投票する確率が0.5%ずつ高まることを、科学者らが発見した。

 研究班が英国人約1万人の身長と政治観を比較したところ、背の高さと右傾化との明らかな相関性が認められたという。

 男女で比べると、この相関性がより顕著だったのは男性の方だった。男性は背が1インチ高くなるごとに保守派である確率が0.8%高まるのに対し、女性はその半分の0.4%だった。

 論文の共同執筆者で、米オハイオ州立大学(Ohio State University)政治学部のサラ・ワトソン(Sara Watson)助教は、「特性がほぼ同一で、身長だけが異なる2人がいたとしたら、一般に背が高い人の方がより保守的な政治観を持っている確率が高い」としている。

 先行研究により、背が高いほど収入も高いという相関性が示されたことから、収入が投票行動にも関係し得ると考えたという。研究班は、身長が1インチ高くなるごとに約350ポンド(約4万6000円)の収入増につながり、収入が10%増えるにつき、保守政党に投票する確率が5.5%高まることを発見した。

 ワトソン氏は、なぜ身長と収入に相関関係があるのかを吟味することは研究の領域外だとしている。他の研究者らからは、雇用主が身長の高い人を優遇しているという説や、自信の大きさや認知能力の高さが関係しているといった説が出ている。

 ただワトソン氏は、人の政治観にはさまざまな要因が影響しており、収入だけ、または身長だけが全てではないと強調。「収入や身長も一つの役割を果たしてはいるが、これらの要素が政治観の決定要因というわけではない」としている。

 本研究では、2006年に実施された英国世帯調査(British Household Panel Study)のデータを分析。この調査では、身長や詳細な収入データ、政治信条に関する多くの質問について、回答者が自己申告した内容をまとめていた。

 これによると、背が1インチ高くなるごとに英保守党を支持する確率が0.6%ずつ、また英保守党の候補に投票する確率が0.5%高くなるという結果が出ていた。

 さらに、背が高い人は全般に保守的な立場を支持する傾向も明らかになった。背が高い人は、例えば主要な公共サービスを国有化すべき、政府は国民の収入に上限を設けるべき、といった考えを支持する確率がより低かった。

 研究班は、身長と政治観との相関性を、人種や学歴、配偶者の有無、宗教といった他の要因で説明できないか、より詳細な分析も行ったが、それでもこの2要素の相関性は残ったという。

 この論文は、英政治学専門誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ポリティカル・サイエンス(British Journal of Political Science)」に掲載された。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:8月27日(土)10時0分

The Telegraph