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SB和田独走14勝 8回無四球2失点

西日本スポーツ 8月27日(土)13時45分配信

 野手との信頼関係を和田は感じた。だから、負けるわけにはいかなかった。ロッテの攻撃を3人で終わらせた直後の1回裏。柳田の豪快弾に始まった一挙4得点に胸が熱くなった。「勇気をもらった。なんとかゼロでいく」。頭は冷静ながらも、闘志を燃やした左腕は思いを白球に込めた。

 「思ったよりも球が走らないし、コントロールも悪かった」。デスパイネにソロ2発を献上したが、言葉とは裏腹に危なげなかった。「とにかく一生懸命投げた」。ちょうど2週間前、千葉で投げ負けた石川を向こうに回し、意地を見せた。8回を無四球の2失点。しっかりとやり返した。

■デスパに2被弾

 前夜、チームは4月中旬から守ってきた首位の座を日本ハムに明け渡した。右脚負傷からブルペンに戻ってきたとはいえ、サファテは万全ではない。そんなチーム状態の中でも「平常心でいけた。チームの雰囲気も良かった」と揺るがない。米メジャー帰り初年度の投手で過去最多だった2003年の伊良部秀輝(阪神)の13勝に並んでいたが、この1勝で上回った。

 2月の春季キャンプ。再会した球団OBや他球団スコアラーから口々に「良さそうだな」「順調だね」と声を掛けられた。「ありがたいはずなのに、そう言ってもらえばもらうほど、本当にそう思ってるのかな、って」。渡米前まで日本で積み上げた107勝も過去のこと。左肘の手術から再起を目指す立場だけに、結果を出すしかなかった。

 「やらなくちゃいけない。そういうことを求められて、僕は帰ってきた」。走ることを主にトレーニングを積み重ねた。若手が見とれるほど、美しい姿勢で走った。35歳の年齢を感じさせない肉体。苦しいはずの夏場でも体力は落ちることなく、逆に加速しようとしている。5週続いた日本ハム有原、石川との投げ合いで4勝1敗と圧倒。真価を発揮した。

■工藤監督「安心」

 「このところずっと調子を維持してくれている。今日も安心して見ていられました」と工藤監督も最敬礼の熱投。最多勝争いを“独走”する14勝目だが、和田に満足する気などさらさらない。「まだ9月が残っている。しっかり調整していく」。日本ハムとのマッチレース。百戦錬磨の左腕が先頭に立つ。

西日本スポーツ

最終更新:8月27日(土)13時46分

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