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今年は28倍 「富士総合火力演習」人気のワケ チケットなしで楽しむ方法も

乗りものニュース 8/27(土) 15:49配信

近年、特に高まった「そうかえん」人気 背景にあるのは

 2016年7月14日(木)、陸上自衛隊は「平成28年度富士総合火力演習」の観覧について一般公募抽選会を実施。その応募倍率が28倍に達したことを発表しました。

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 毎年8月下旬(今年は8月28日(日)の10時から12時)、東富士演習場(静岡県)にて一般公開のもと実施される「富士総合火力演習」、通称「そうかえん」は陸海空自衛隊の戦車や装甲車、航空機が一堂に会し、実際の戦闘をシミュレーションする大規模な実弾演習で、“本物の迫力”を体感できる稀有な機会とあって、毎年多くの見学者を集めます。特に近年は人気が急上昇しており、2012年の時点でも一般公募12倍という高競争率でしたが、2013年には一気に倍増し21倍に。そして2015年は過去最高の29倍に達しました。

「多くの方々にご理解いただき、大変ありがたく思っております。今後も国民の皆様のご理解をいただけるよう、努力して参る所存です」(陸上幕僚監部広報担当)

「そうかえん」が、かくも人気急上昇した理由はどこにあるのでしょうか。尖閣諸島や南シナ海など東アジアの不安定な情勢から、国民の安全保障への関心が高まっている、というのもひとつの理由でしょう。また、2012年末から2013年春にかけて放映されたテレビアニメ『ガールズ&パンツァー』の影響も大きいでしょう。実際の因果関係はともあれ、同作品の放映直後である2013年夏に開催された「そうかえん」は先述の通り、かつてない規模で見学希望の申し込みが殺到しました。

あきらめるのはまだ早い「そうかえん」、その見どころ

 もはや人気アイドルグループのライブ並みに入手困難なプレミアチケットとなってしまった「そうかえん」ですが、いまからでも見学できる方法はあります。

 陸上自衛隊では近年、インターネットによる「そうかえん」ライブ配信を実施。また「BSスカパー!」の「ヒストリーチャンネル」でも、生中継が予定されています。今年は8月28日(日)の午前10時からです。

「そうかえん」の見どころは、なんといっても“本物”であるということです。機関銃には黄金色の弾道を描く曳光弾が混ぜられている一方で、戦車砲は敵戦車の分厚い装甲を弾丸の運動エネルギーで貫通させるため、文字通り砲口から火を吹くほどの装薬で撃ち出します。やまなりの弾道を描くりゅうだん砲は、複数の砲による射撃が同時に着弾し最大の打撃を与えられるよう緻密な弾道計算を行っており、いかに精密に撃ち出されているかという点に注目です。

 また昨今の「そうかえん」では、外国による島嶼部への侵攻という状況設定のうえで演習が行われており、自衛隊がどのように守ることを想定しているのか、その様子も学ぶことができるでしょう。

 なお、各地の駐屯地や基地で行われる一般公開では、空砲の射撃や護衛艦の公開、戦闘機の機動飛行、「ブルーインパルス」のアクロバット展示などが行われています。こちらは事前にチケットを入手する必要はなく、当日、無料で入場することが可能です。これから秋にかけては、各地で基地祭などが開催されるイベントシーズン。自衛隊公式サイトを確認のうえ、ぜひ足を運んでみてください。

関 賢太郎(航空軍事評論家)

最終更新:8/27(土) 17:53

乗りものニュース