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共生社会へ決意新た 障害者らが献花

カナロコ by 神奈川新聞 8月27日(土)7時0分配信

 19人が殺害された相模原の障害者殺傷事件から1カ月となる26日、現場となった相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」に県内外から障害者や家族らが献花に訪れ、犠牲者の冥福を祈った。事件の風化を懸念する声が上がる一方、共生社会の実現に向けて決意を新たにする支援者もいた。

 「容疑者は重度障害者をひとくくりにして殺意を向けた。せめて花だけでも、と思いまして」

 障害論を専門とし、自身も全盲、全ろうの福島智・東大先端科学技術研究センター教授(53)は、介助者に付き添われて犠牲者の人数と同じ19種類の花を手向けた。

 「事件を見ていたかもしれない」と、同園前で咲く白いユリに触れて香りをかいだ福島教授。「一人一人に人格があるし、それぞれに家族がいて、それぞれの人生がある」と、犠牲者に思いをはせた。

 亡くなった兄が障害者だったという厚木市の藤原多美子さん(69)は「悔しい。容疑者は罪の重さを分かってほしい」と涙を浮かべた。身内に障害者がいるという東京都日野市の男性会社員(42)は「人ごとと思えない。(事件が)風化してほしくない」と話した。

 骨形成不全症を患って車いすを利用し、当事者団体の理事長として活動している同立川市の奥山葉月さん(46)は「障害があることで不利益があると思われているのも事実。障害者が生きやすいと思える社会になってほしい」と願いを込めた。

最終更新:8月27日(土)7時0分

カナロコ by 神奈川新聞