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自転車保険を全額負担 大和市が全国初

カナロコ by 神奈川新聞 8月27日(土)8時30分配信

 大和市は26日、2017年度から、全市立小中学校に通う小学5年生以上を対象に、自転車保険の加入費を全額負担すると発表した。自転車事故は小学校高学年から増え始める傾向にあり、高額賠償を伴う事故が全国で相次いでいる交通事情に対応する。市によると、自治体の支援による包括的な保険加入は全国で例がない。

 小中学校の交通安全教育を受けた小学5、6年生と中学生を対象に、市が一括して保険に加入する。補償額は最大1億円で、契約は1年ごとに更新。年間計約9千人の加入を見込む。市は8日、民間保険会社と協定を締結。団体加入によって1人当たりの保険料を千円弱に抑えられる見通しという。

 本年度は小学生の加入を先行し、保険料を含む366万円を予算化した。10月にも契約し、自動車と同じような「免許証」を加入者に配布して安全運転の機運を高める。

 これに伴い市教育委員会は17年度から、各小学校でまちまちだった自転車運転教室の開催年次を小学5年に統一。中学校でも、スタントマンが交通事故を再現する交通安全教室に加えて警察官らによる講義を増やし、全ての児童・生徒が加入対象になるようにする。

 市域は起伏が緩やかで各駅から主要施設までがおおむね短距離にあり、自転車を利用しやすい環境の半面、04年度から13年連続で県の「自転車交通事故多発地域」に指定されている。大和署によると、15年の自転車事故は235件で交通事故の3割を占めた。

 自転車が起因する事故は全国で相次ぎ、1億円近い賠償を命じた判例もある。こうした高額賠償に対応し、兵庫県や横浜市は、交通安全協会の有志会員が団体で割安に加入できる保険をつくっている。

最終更新:8月27日(土)8時30分

カナロコ by 神奈川新聞