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台風続きでタンカー接岸できず 那覇空港の航空燃料、貯蔵50%割る

沖縄タイムス 8月27日(土)9時40分配信

 台風9、10号が相次ぎ発生した影響で、航空燃料を運ぶタンカーが石油施設に接岸できず、那覇空港の貯蔵燃料がタンク容量の45%まで減少している。航空各社は本土発の航空機に往復分の燃料を積み、那覇での給油を減らす「タンカリング」を24日から実施し、9月初旬までの使用量を確保した。ただ、タンカリングは台風の時期に毎年繰り返されている。航空便の増加が見込まれる中、貯蔵タンク増設が必要との指摘もある。(政経部・照屋剛志、平島夏実、長浜真吾)

 航空燃料はうるま市平安座の備蓄基地で一時保管され、タンカーで那覇空港の貯蔵タンクに運ばれる。

 貯蔵タンクを運営する沖縄給油施設によると、20日に発生した台風9、10号の影響で本島東側の海がしけ、21日からタンカーがうるま市の備蓄基地に接岸できない状況が続いている。

 航空燃料を運ぶタンカーは安全確保が重要なため、波が高かったり、うねりがあったりすると接岸が難しくなるという。

 観光需要がピークとなる7、8月は航空燃料の1日の使用量は1800キロリットルと通常の1・5倍になる。通常よりも使用量が多い上、台風10号の大東島海域での停滞で、接岸できない状況が長引くと見通し、同社は石油元売り会社と共に24~31日の8日間のタンカリングを航空会社に要請。タンカリングで1日の使用量を約800キロリットルまで抑制し、単純計算で9月初旬までの燃料を確保した。

 担当者は「台風10号は本島から遠ざかりつつあり、8月中には着岸できると思うが、楽観はできない」と台風の進路に気をもむ。

 沖縄を訪れる観光客は2015年度に過去最高を更新し、那覇発着の航空便数や路線も増加が続いている。燃料の使用も増えており、同社は昨年8月に約4千キロリットルの貯蔵タンクを1基増設。合計5基となったタンクの貯蔵量は1万8180キロリットルまで増えたが、今年もタンカリングの実施に追い込まれた。

 石油販売の関係者は、沖縄は台風で海上輸送が滞ることが多く「そもそも貯蔵タンクが足りない」と指摘。第2滑走路の供用開始などで、今後も伸長が予想される観光需要も踏まえた貯蔵施設の整備を求めた。

最終更新:8月27日(土)12時20分

沖縄タイムス