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マナー順守呼び掛け/観光・集客呼び水に ポケモンGO1カ月

北日本新聞 8月27日(土)0時47分配信

■県内 対応さまざま

 スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が国内配信されてから1カ月余り。県内では当初の熱狂ぶりからは落ち着いてきたものの、今も各所でスマホ片手にポケモンを探し歩く人たちの姿が見られる。ゲームに夢中になるあまり、ポイ捨てなどのマナー違反や交通違反で検挙されるケースも。一方、ゲームを活用し、観光客や利用者を“ゲット”しようという動きも出ている。(高岡支社編集部・柵高浩、社会部・湯浅晶子)

 「あ、いたいた」。暗闇の中、スマホの画面を見つめながら大勢の人たちが歩き回る。富山城址公園(富山市本丸)にはゲームのアイテムが手に入る拠点「ポケストップ」が複数設定され、ゲームが配信された先月22日以降、学生やサラリーマンらが昼夜問わず集まるようになった。

 8月は夏休み中とあって、午前0時を過ぎても未成年とみられる人の姿が。下旬に訪れた富山市の男子高校生(16)は「ここは最高の“狩り場”。朝までいる」と話した。

 高岡古城公園(高岡市古城)でも先月末、若者を中心に数十人が詰めかけるようになったため、高岡署員約10人が夜間に園内をパトロールした。中には歩きたばこをしたり、ごみを放置するなどのマナー違反もみられた。同市内では今月20日深夜、ポケモンを探していた男性2人が柵を越えてプール施設に侵入しようとして警報機が鳴り、警察官が駆けつける騒ぎも起きた。

 相次ぐマナー違反により、海王丸パーク(射水市海王町・新湊)では先月末、「ポケストップ」が削除された。配信直後から常時200~300人が訪れ、歩きスマホや騒音、ごみのポイ捨てなどが相次いだ。こうした状況に頭を痛めた人が運営会社に削除を申請したとみられる。蟹谷康弘事務局長は「今は配信前の状態に戻った」と言う。

 遊び方によっては事件や事故を招く危険性もある。県内では22日までに、運転中にゲームをしていたとしてドライバー8人が検挙された。

 一方、高い人気を背景に、地域振興への活用に熱い視線が注がれている。バスの利用者を増やそうと、魚津市は25日、バスに乗ってポケモンGOをすれば抽選でグッズが当たるキャンペーンを開始。氷見市の比美町商店街では、有料アイテムを使って周辺にポケモンを出現させる集客イベントを2度開催し、大勢の人を呼び込んだ。商店街振興組合の林達也理事(59)は「観光客以外にも来てもらえた。今後も活用を計画している」と話している。

北日本新聞社

最終更新:8月27日(土)0時47分

北日本新聞