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千里浜再生観光客も一役 千人を目標に砂まき

北國新聞社 8月27日(土)14時37分配信

 羽咋市の千里浜海岸で27日、観光客千人の参加を目標に浜辺に砂をまく活動「千の浜守人(ハーモニー)」が初めて実施された。石川県などによる千里浜再生プロジェクト「一人一砂」運動の一環となる。千里浜は毎年1メートルずつ海岸線が後退しているとされ、家族連れらは浜辺再生の願いを込めて次々と波打ち際に砂をまいた。

 「千の浜守人」の名称には、観光客一人一人が砂浜の守り人となり、千里浜海岸の再生を目指すとの願いが込められている。羽咋市と宝達志水町にまたがる約8キロの千里浜海岸には、国内で唯一、車で走行できる「千里浜なぎさドライブウェイ」があり、全国に誇る観光資源を観光客の力を借りながら保全しようという狙いで企画された。

 千里浜レストハウス周辺の砂浜が会場となり、プロジェクト内容をパネルで紹介するテントが設置された。早朝から小雨が降るあいにくの天候となったが、午前9時ごろから観光客が大型バスやレンタカーで続々と訪問。県や羽咋市、宝達志水町の職員計10人が出迎え、約500グラムの砂が入ったビニール袋を手渡して協力を呼び掛けた。

 団体ツアーで訪れた山梨県南アルプス市の主婦志村みずほさん(67)は「ユニークな試みに参加できてうれしい。千里浜の美しい景観がいつまでも続いてほしい」と話した。家族4人での能登旅行の途中にレンタカーで立ち寄った埼玉県熊谷市の公務員上野達也さん(42)は「海岸保全は地道な取り組みを続けることが何よりも大事。また家族で訪れたい」と語った。

 県によると、千里浜海岸の砂浜の幅は1994年夏に約50メートルだったが、2011年夏には約35メートルに後退。このため、県は11年に学識経験者や地元関係者らで構成する千里浜再生プロジェクト委員会を設置し、人工リーフ設置や砂の海上投入などの対策を進めている。

北國新聞社

最終更新:8月27日(土)14時37分

北國新聞社