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米国債(26日):下落、利回り差縮小-イエレン発言で年内利上げ観測

Bloomberg 8月27日(土)4時34分配信

26日の米国債相場は下落。2年債利回りは6月以来の水準に上昇した。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は利上げの論拠が強まったと述べ、緩やかな金利引き上げペースになることを示唆した。

米金融政策の見通しに最も敏感に反応する2年債は、週間ベースで5月以来最大の値下がり。イエレン議長はワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、「FOMCは引き続き、当局の2大責務に近い雇用とインフレを達成し維持するためフェデラルファンド(FF)金利を時間をかけて緩やかなペースで引き上げていくのが適切だと見込んでいる」と述べた。

金利先物市場が年内利上げ見通しを一段と強める中で、長期債に比べて短期債の売りが優勢となっている。その結果、5年債に対する30年債の上乗せ利回りは過去1年以上での最小幅に縮小した。ここ最近の経済統計が強弱まちまちとなったため、米金利の道筋を見極めたい投資家は揺れ動いた。様子見姿勢の投資家が多いなか、10年債利回りは前日まで月間で10年ぶりの狭いレンジにとどまっていた。

マニュライフ・アセット・マネジメントのシニアトレーダー、マイケル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「非常にバランスの取れたメッセージだ。利上げが近いことを示唆すると同時に、最終的に到達する金利水準がやや低いことをほのめかした」と指摘。「利回りカーブのフラット化を促すのは間違いない」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、ニューヨーク時間午後5時現在の2年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.84%。週間では約10bp上昇した。10年債は6bp高い1.63%。

フィッシャーFRB副議長はCNBCとのインタビューで、イエレン議長の発言は9月利上げの可能性を残すものだと指摘した。

ブルームバーグがまとめた先物市場のデータによれば、9月利上げの確率は40%、年内利上げは62%として織り込まれている。イエレン議長が講演する前は年内利上げの確率は55%だった。

イエレン議長の講演が終わり、市場の関心は来週発表の8月雇用統計に移った。非農業部門雇用者数は18万5000人増加が予想されている。7月は25万5000人増加した。

原題:Bond Traders Brace for 2016 Rate Boost as Yield Curve Flattens(抜粋)

相場を更新し、第6段落以降を加えます.

Andrea Wong, Brian Chappatta

最終更新:8月27日(土)6時37分

Bloomberg