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機長、副操縦士と連携不足 危機認識遅れ 粟国空港事故から1年

琉球新報 8月28日(日)5時4分配信

 昨年8月28日に、粟国空港に着陸しようとした第一航空機が滑走路を逸脱し、フェンスに衝突した事故から28日で1年となった。事故機の機長と、操縦していた副操縦士の間で異常事態の認識共有が遅れ、機長の対応が不十分だったことが、第一航空への取材などで27日までに分かった。澤田隆夫沖縄事業本部長は「操縦していた副操縦士から異常発生の伝達がなく、機長が気付くのが遅れた」と話した。同社の伊達政志顧問は「いろいろな方策をやっていれば、ここ(衝突)まで至らなかった可能性がある」と話し、逸走後の対応によっては衝突を防ぐことができたとの認識を示した。

 澤田事業本部長は、滑走路の中央より約1メートル左側に着陸した後、機体が右方向にそれたことを、機長が「中央に寄せている」と誤って認識し、ブレーキなどの動作が間に合わなくなったという見解を示した。

 また総飛行時間では機長が約5690時間、副操縦士が約1万6320時間と経験に大きな開きがあったことから「(副操縦士の)プライドが邪魔をしたということもあるかもしれない」として連携不足を認めた。

 運輸安全委員会の調査報告書案によると、機長は副操縦士の経験が豊富なことやそれまでに安定して操縦していたことから「不測の事態に対処するための意識が不足していた可能性が考えられる」という。

琉球新報社

最終更新:8月28日(日)10時5分

琉球新報