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冬、高齢者 中心部で生活 山間部の1人暮らし 古殿町が滞在施設を整備

福島民報 8/28(日) 9:51配信

 福島県古殿町は山間部の1人暮らしの高齢者が、冬期間に中心部で一時的に生活できるよう旧町保育所を改修して滞在施設を整備する。平成30年度の開所を目指す。買い物ができる店舗や医療機関などがある場所で冬を過ごしてもらい、利便性の向上につなげる。冬期間以外は町民の憩いの場や田舎暮らし希望者の短期滞在施設としての活用も検討している。
 町内の1人暮らしの高齢者は約150人で、多くは山間部に居住している。冬場は町による道路の除雪が行き届かない場合があり、車で移動するのも事故のリスクが高まる。町は町内全域で中心部への巡回バスを運行しているが、雪が降り道路が凍結する時期は自宅から発着場所まで歩いて行くのが困難なケースもある。そのため、きめ細かな除雪ができる中心部で暮らせるようにする。
 旧町保育所は木造平屋で延べ床面積は約1千平方メートル。平成3年度に建設され、認定こども園開所のため25年度末で閉所した。保育室を1部屋30平方メートル程度に区切り、10人が入居できるようにする。
 トイレや風呂、炊事場を設け、遊戯室を入所者が交流するサロンとする。スーパーや商店、医療機関、金融機関、役場などに近く、生活するのに便利な場所にある。
 冬期間以外には町民のイベントや交流の場として活用したり、田舎暮らし希望者らに短期間、部屋を貸し出したりすることも想定している。
 対象は自立して生活できる65歳以上の町民。町は平成28年度に1千万円の調査費を計上した。改修費用は2億円程度を見込む。運営方法については福祉関係の会社や社会福祉法人などに委託する形態を検討している。
 町の高齢化率は6月30日現在で32.01%。過疎地域に指定されており、今後も高齢化が進むと予想される。岡部光徳町長は「お年寄りが冬場でも快適に暮らせる環境を整えたい。1つの施設で生活すれば、安心感が生まれ、お互いの安否確認もできる」と期待している。

福島民報社

最終更新:8/28(日) 13:28

福島民報