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苦悩と変化の6カ月半 石川遼、戦線離脱から結婚後の初勝利!

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 8月28日(日)20時55分配信

日本ゴルフツアー機構の青木功会長が、表彰式の壇上で石川遼に祝辞を贈った。「きょうは遼のための日になったな。半年以上もゴルフをしないで、やっと出てきて勝った。これから男子ツアーも盛り上がるはず。感謝するよ。ありがとう」

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2打差の単独首位から「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」最終日を出た石川が、5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。通算15アンダーとして後続との差を5打に広げ、故障から復帰2戦目を圧勝で飾った。しかも、初日から4日間リードを守り切る完全優勝で、まさに石川が主役に立ち続けた4日間だった。

ツアー復帰後の初優勝だったことも、さらに彩を添えた。米国ツアー開催中の2月に急な腰痛に見舞われ、主戦場を離れてから6カ月半。優勝までの道のりについて「試合に出ていなかった分、早く感じた」と淡泊な言葉で済ませたが、クラブを満足に握れない日々に当然ながら苦悩も多かった。

直後は20ydほどのアプローチでも腰に痛みが走り、2週間続けてトーナメントをキャンセル。ついにツアーからの離脱を決意し、完治を目指して日本で静養に努めた。5月ごろになり、ようやく50ydの距離を打てるようになった。小さいながらも前進に希望を見つけ「そこからは、毎週20~30ydくらい距離が伸びていった」と、復調への光は強さを増した。

3月には同級生の女性との結婚を発表。転戦中とは異なり、夫婦で過ごせる時間が増えたことに「悪いことばかりじゃなかったのかな」と振り返ったが、やはりプロゴルファーとしての闘争本能は、幸福な記憶だけを残すわけではない。「常に感謝している」と伴侶に配慮を示しつつ、「それ以上に、ゴルフができないなんて自分ではない生活みたいな気がして。何をやっているんだろう、と思った」と、葛藤を明かした。

その中でも、スイングに負担がかかる部位への的確な筋力増強などを経て、ミドルアイアン、ロングアイアン、フェアウェイウッドと、月日とともに振り抜けるクラブの番手は上がっていった。

そして、国内ツアー復帰戦となった7月の「日本プロ」。カットラインに遠く及ばない通算12オーバーの127位で予選落ちしたが、クラブを思い切り振り抜いても痛みが残らないことを実感できた。それが、当時の石川にとって何よりも大きな収穫だった。「散々な結果だったけど、あそこから急速にメンタルもフィジカルも上がった。日本プロに出ていなかったら、今も恐々と練習していたと思う」。

今週も、結果より「思い切りゴルフをして、100%大丈夫な自分を信じたかった」と再確認することが、実は一番の目的だった。「これなら戦えると置いてきたラインが、間違ってなかったと思えた」。次週は、2009年、10年と連覇を飾った「フジサンケイクラシック」に出場する。10月の米国ツアー復帰を目指して踏み出した大きな1歩を、さらなる加速につなげていく。(福岡県糸島市/塚田達也)

最終更新:8月28日(日)21時14分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)