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「羽衣」エレーヌ夫人に光 生誕100年でシンポ

@S[アットエス] by 静岡新聞 8月28日(日)9時35分配信

 戦後間もないフランスで、能「羽衣」を基に創作舞踊を上演した舞踊家エレーヌ・ジュグラリスさんの生誕100年を記念し、「エレーヌ夫人記念シンポジウム&能楽教室」が27日、静岡市役所清水庁舎で開かれた。

 エレーヌさんを顕彰する「羽衣まつり」の運営委が、10月に主催する薪能の事前イベントとして開催した。エレーヌさんは1949年からフランス各地で創作舞踊「HAGOROMO」を上演し、51年に35歳の若さで亡くなった。同年、夫でジャーナリストのマルセルさんが能「羽衣」の舞台・三保松原(現静岡市清水区)を訪ねたことを機に、52年にエレーヌさんの功績を記した「羽衣の碑」が三保松原に建立され、現在の羽衣まつりにつながっている。

 シンポジウムでは、碑の完成を祝う除幕式の記録映像をスクリーンで流した。地域活性化戦略研究所の花井孝所長と椙山女学園大の脇田泰子准教授が登壇し、日本文化に関する資料が限られた時代に、独自の研究で能の世界を追求したエレーヌさんの生涯を紹介した。脇田准教授は「終戦直後のフランスで、日本文化に対する関心を目覚めさせた」とエレーヌさんをたたえた。

 また、ジャーナリストとして日本文化をフランスに伝えた夫マルセルさんの功績も紹介した。

静岡新聞社

最終更新:8月28日(日)9時35分

@S[アットエス] by 静岡新聞