ここから本文です

イスラム教徒にまた豚肉。東京入管が講じた異例の再発防止策とは?

BuzzFeed Japan 8月28日(日)6時0分配信

東京入国管理局横浜支局が、収容しているイスラム教徒の男性に宗教で禁じられている豚肉を誤って提供した。宗教の禁忌に触れたこの問題が、波紋を広げている。【BuzzFeed Japan / 瀬谷健介】

「ハムの混入に気づかなかった」

BuzzFeed Newsが、東京入管横浜支局に取材したところ、問題の経緯はこうだ。

8月3日の夕食で、ひじきの煮物が出た。この中に5ミリ四方の豚肉のハムが混入していた。別の収容者に提供されていたハムのソテーの一部と見られ、「本来入っているはずのないもの」(入管)だった。

入管職員は、豚肉が入っていることに気づかないまま、この夕食を入管に収容中のパキスタン人の男性(48)に出した。イスラム教徒である男性は、煮物を口に含んだ後、豚肉の存在に気付いた。

昨年8月には、別のイスラム教徒の男性に、ベーコンが混入した食事を誤って提供するミスが発生。検品の強化とともに、1日3食の食事の調理を委託する横浜市内の業者に混入を防ぐように申し入れ、再発防止策としていたという。だが、その1年後、再びミスが起こった。

横浜支局総務課の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「確認不足が問題を招いた」と話した。

男性は、入管法違反による退去強制手続きのため、数ヶ月前に収容された。その日から、動物の種類を問わず、肉を含まない食事を要望していた。

それに応えるため、支局は業者と連携し、対応してきたという。イスラム教徒だけではなく、様々な背景のある人たちを収容する入管では、このような要望は少なくない。

問題発生の翌日から男性は、抗議の意志を示すため、支局の給食を拒否。自ら購入した水、ハチミツ、栄養剤だけを口にするハンガーストライキを続けている。

支局は「体調には問題ない」と説明しているが、1ヶ月に及ぼうとしている。この問題はパキスタンのメディアでも報じられている。

今回の件を受け、支局はBuzzFeed Newsの取材に「さらに厳しい再発防止策を始めた」と説明している。肉を含めない食事を希望する収容者全員を対象に、料理一品一品の盛り付けを崩し、肉がないか調べた後、提供しているという。

1/3ページ

最終更新:8月28日(日)6時0分

BuzzFeed Japan