ここから本文です

「Wifiのなる木」が登場!? 7月のIoTデバイスをRW編集部が勝手に判定

ReadWrite Japan 8/28(日) 22:30配信

ここのところ、毎日のように既存のデバイスと接続する新しいIoTデバイスが登場しているように思える。既存のデバイスも含め、あらゆるデバイスをコネクテッドなものにするのに多くのエネルギーが注がれているものの、それが「いつ、どこで、どのように、なぜそれをやるのか」という点については、あやふやなところもあるのではないだろうか。

というわけで、現在入手できるコネクテッドデバイスを厳しい目で見ていくこととしよう。

以下が、その理由はともあれ我々の目に留まったものだ。


■Smart Handbags

個人的にこういった市場にはあまり首を突っ込まないのだが、それでももし何かこのようなものを買うのであれば、しょうもないものではなく本物を買いたいと思うだろう。

電化製品およびスマートシステムをあつかう Thinfirm社は、皮革製品および高級バッグをあつかう老舗 Maria&Donatoとの協業を発表した。両社は、Maria&Donatoの高級ハンドバックコレクションの中にThinfilm社の『SpeedTapタグ』を採用し、高級品市場で問題となっている詐欺対策や偽物対策に取り組もうというのである。スマートフォンから読み取ることができるNFCタグを使って、ブランドや製品の詳細を知ってもらったり、リミテッドエディションのハンドバッグをオンラインで購入したりすることも可能である。

SpeedTapタグは薄く柔軟性があり、製品のパッケージやラベルに組み込むことができる。さらに、NFC機能を持つスマートフォンならタップひとつで情報の読み込みが可能である。このタグは個々の識別が可能で、偽造することはまず不可能である。タップされると、クラウドサーバに通信し認証情報を送り、シリアル番号やその他の情報を製造社から受け取ることができる。

判定: ヒット


■KiBand

少しでも目を離したすきに、親のもとから離れてしまう子どもには日々悩まされるものだ。私がオーストラリアに住んでいたとき、子どもが誤って道路に出ないようにするためにリードをつけることは一般的ではなかった。しかし、いまでは技術的にこの問題に対処するようなウェラブルが存在する。

『KiBand』は、子どもが公園やモール、スーパーやイベントでどこかに行ってしまったときのことを想定したウェアラブルデバイスである。リストバンド、あるいはアンクルバンド代わりに使用できるそのバンドは、特許申請中のロック機能が備わっている。専用アプリとBluetooth通信を使って、親から200フィート(約61m)までであれば追跡することができ、それ以上に離れてしまった場合は、95デシベル(火災報知器レベルの音量)のアラームで通知する。

また、バンドが水に数秒以上浸かったときにもアラームが鳴るようになっている。このように、アラーム音によって周りの人や動物を苦しめるにはうってつけのデバイスだが、KiBandの明らかな欠点として“トラッキングの機能がない”ことが挙げられる。同社も、「Kibandの目的は子どもがどこかに行ってしまうのを防ぐことであって、居なくなってから探すことではない」と認めている。そのためGPS機能は必要なものではなく、最終的にこれを省くことによってコストの削減につながるという。

しかしながら、中にはわざとアラームの設定をオフにする子どももおり、実用性の面でいえば子どもにつけるリードの方がよっぽど選択肢としてありえる。ただ、欲しいと思う方ももちろんいるはずだろう。この製品の小売価格は$149で、現在予約受付中である。

判定: ハズレ


■Elvie

骨盤の機能障害は、さまざまな健康上の問題につながり、全国女性の60%を悩ませている。紹介する『Elvie』は、エクササイズ通じて骨盤の問題を治すことができるウェアラブルデバイスである。エクササイズをおこなうときに、これを装着しさえすればいい。エクササイズのフィードバックがリアルタイムで行われ、備わっているモーションセンサーや感圧計がそのやり方が間違えていないか随時知らせる。Bluetoothを通じて、それぞれのエクササイズを視覚化することができるのだ。

とても良いわけでもなければ、悪くもない。ただ装着すればいいという手軽さと女性の好みそうな丸みのあるデザイン、色などはエクササイズのパフォーマンスを上げることができるかもしれない。アメリカではエクササイズに日々励んでいる(きちんと続くかどうかはさておき)人が多く、それへの関心も高い。効果を上げるという意味でも、正しいエクササイズの仕方をつねに指導してくれるような存在は全国の女性の味方となるだろう。ちなみに、小売価格は$220である。

判定: ヒット


■Dubstein

「テクノロジーのためのテクノロジー」といえば、人々はこの手のデバイスを思い浮かべるのではないだろうか。『Dubstein』は、Dubgear社が「飲みもの機能が統合された世界初のBluetoothスピーカー」と題するデバイスだ。これは、スマートフォンやMP3プレイヤー、タブレットやコンピュータなどとBluetoothを通じてワイヤレス接続できる居心地のいい水筒である。

「いつもの音楽が、こんなにも格別に感じる」とDubsteinは謳っており、$129という値付けさえなければ面白いノベルティだろう。コーヒーを入れてくれる機能があれば、もっと興味がわいたかもしれない。

判定: ハズレ


■Tree Wi-Fi

さて、大気汚染は近年の世界的な課題であり、IoTはその解決の一部となり得る。アムステルダムに拠点を置くスタートアップ企業 TreeWiFiは、大気汚染度を計測し、LED表示を通して可視化する鳥小屋風デバイスを作った。大気汚染を見える形で提示することは、問題に取り組む1つの手段である。

TreeWiFiは、さらに一歩進んだ取り組みをしている。サーバが空気の改善を検出したとき、鳥小屋がWiFi接続環境を道ゆく人に提供するのだ。ネットワークに接続したユーザには、空気を改善するためのヒントが提供される。これは、問題に取り組むためのイノベーティブな方法であろう。

判定: ヒット


■Porkfolio

現金取引が国を動かすと言うことには多少の抵抗があるが、実際に現金をつねに手元に用意しておくことはとても大切なことだ。そこで『Porkfolio』の登場である。これはアプリを使って残高の記録をつけ、貯金額の目標を設定することができる豚の形の貯金箱である。コインを入れるたびに豚の鼻が点灯し、子どもが貯金に興味を示すようになるにはいい商品といえるだろう。

だが、コインに未来があると私は考えていない。たとえば、入れたコインがbitcoinか札になる、もしくは、入れたお金がそのまま銀行に入金されるのであれば印象に残るのだが……。

判定: ハズレ

ReadWrite[日本版]編集部

最終更新:8/28(日) 22:30

ReadWrite Japan