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ゲリラ豪雨など急な増水に対応 県、河川3カ所に警報装置を設置へ

埼玉新聞 8月28日(日)10時31分配信

 多発するゲリラ豪雨など大雨による災害対策として、埼玉県は東松山、飯能、和光市の県内河川3カ所に河川増水の危険を知らせる警報装置の設置を検討している。大雨注意報などが発表されると警報装置が作動し、水辺にいる人たちが自主的に避難できるようにするのが狙い。昨年は急激な河川増水により中州に取り残されるなどの事故も発生しており、県は「近年は想定を超えた大雨により、急激な河川の増水が増加傾向にある。避難などの判断に必要な情報を提供して、逃げ遅れや取り残される事故をゼロにしたい」と話している。

 河川砂防課によると、県内14観測所で1時間当たりの雨量が50ミリ以上を観測した回数は、年ごとに差はあるものの、2006~15年の10年間で31回を記録し、1996~2005年の10年間に比べて約1・8倍に増加した。

 昨年8月には飯能市大河原の入間川で、大雨による急激な増水で男子中学生2人が岩場に取り残され、1キロほど下流の同市稲荷町でも年配の男女2人が中州に取り残された。東松山市上唐子の都幾川では、河川敷でキャンプをしていた3家族計14人が急な増水で中州などに取り残され、消防隊に救助された。

 警報装置は水難事故があった飯能、東松山市の2カ所の河川と、越戸川と谷中川の合流地点(和光市)で設置を予定。越戸川と谷中川の合流地点は護岸や遊歩道が整備された「触れ合いゾーン」になっており、急な増水に対応するのが狙いという。

 警報を知らせる方法として、現場の状況に応じて赤色灯を発したり、サイレンを鳴らして注意喚起する方法などを検討しており、設置基数は現場の状況に応じて決める。1基当たり数百万円ほどを予定し、本年度中に設置する。

 また、昨年9月に発生した関東・東北豪雨を受けて、県は6月から県内河川情報を県のホームページで公開。県内の河川水位や雨量情報のほか、河川の監視カメラ画像も見ることができる。県内の河川氾濫注意水位情報や土砂災害警戒情報などをメールで配信するサービスも始めた。

最終更新:8月28日(日)10時31分

埼玉新聞