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成功するとは限らないのに…それでも人気俳優が監督に挑戦するワケ 

クランクイン! 8/28(日) 5:50配信

 ブラッドリー・クーパーが、『スタア誕生』のリメイク版で、監督デビューを果たすことになった。プロデューサーと主演も兼任する。クーパーは以前から監督業への進出を狙っていた。俳優としてオスカー候補入りも果たし、『アメリカン・スナイパー』で主演兼プロデューサーも経験した今、満を期しての実現といったところだろう。

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 監督に進出した俳優は、ロン・ハワード、クリント・イーストウッド、ロバート・レッドフォード、メル・ギブソン、ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスターなど、昔から数多くいる。最近では、アンジェリーナ・ジョリー、ライアン・ゴズリング、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ドン・チードル、ナタリー・ポートマンらが仲間入りした。キルステン・ダンストも、つい最近、監督デビューを発表している。

 俳優たちが監督をやりたがる理由は、いくつかある。ひとつには、本当に自分の作品だと言えるものを作れること。俳優は、ひとつのシーンを多数撮影しても、その中のどれが選ばれるのか、わからない。脚本が気に入ったから出演を決めても、編集やら、その後の作業で、思ったのと違う映画になってしまうことは、よくあることだ。

 また、監督はボスなので、自分が気にいるキャストとクルーを選んでチームを構成することもできる。さらに、ベテラン俳優であればあるほど、これまで組んできた名監督の仕事ぶりから多くを学んでいるはずで、それを自分でも使ってみたいと感じるのは自然なことだ。イーストウッドもよく言っているように、年を取ると俳優には役がなくなってくるため、その意味で、監督に鞍替えしておくほうがいいかという考えもあるだろう。

 しかし、誰もが成功するとは限らない。ベン・アフレックのように、俳優としてのキャリアが低迷していた時に、監督に乗り換えて『ザ・タウン』『アルゴ』で才能を発揮し、俳優としても大復活をしたという美談がある一方で、ゴズリングの『ロスト・リバー』や、ジョリーの最新作『白い帽子の女』のように、酷評され、興行的にも大失敗に終わることもある。ジョニー・デップも、1997年に『ブレイブ』で監督デビューを果たしたが、以後は一度も監督していない。

 ポートマンの監督デビュー作『A Tale of Love and Darkness(原題)』も、昨年5月のカンヌ映画祭でプレミアしたが、買い手がつくのに時間がかかり、今月、ようやく北米公開に至っている。Rottentomatoes.comによると、褒めている批評家は52%で、それほどぱっとしない。クーパーやダンストは、果たしてどんな映画を作るだろうか。(文:猿渡由紀)

最終更新:8/28(日) 5:55

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