ここから本文です

プレステVRを体験した女性記者 リアル過ぎて1分でギブアップ

沖縄タイムス 8月28日(日)13時40分配信

 10月に発売予定で、すでに予約が取れない「PlayStation®VR」(以下、PSVR)の体験会が27日、那覇市おもろまちのゲオ那覇新都心店で開かれた。沖縄初上陸とあって、午前11時の開始前から大勢のゲームファンが詰めかけた。記者も体験した。(デジタル部・與那覇里子)

この記事の他の写真・図を見る

 同店では、体験会の予約券を同日午前0時から配布。イベント開始の4時間以上前にはすでにファンが来店し始めた。

 PSVRの沖縄での体験会と販売は同店のみ。古堅宗也店長によると、7月の先行予約はわずか1日で埋まり、予約のための抽選が実施されるほどの人気ぶりだったという。「次世代のゲームをもっと提案していかないといけない中で、PSVRの反応は非常に良い」と手応えを感じている。

 同店に入ると、PSVRの体験機が4台並び、それぞれにスタッフが立ち、使い方を丁寧に説明していた。「THE PLAYROOM VR」「The Deep」「KITCHEN」「サマーレッスン(仮)」の4種類のソフトが体験できた。

 体験を終えたファンたちが「すごい」「もっとやってみたい」と興奮気味に話している。記者は「バイオハザード7」のプロローグにあたる「KITCHEN」を体験してみた。

 まず、ヘッドセットを頭に装着。ゴーグル部分を上下、左右に動かして、画面の焦点を合わせる。メガネの上からでも装着OK。焦点が合えばイヤホンを耳に当て、手にはプレステのコントローラーを持って準備完了。ゲームスタート。

 画面の左奥に、傷を負った男性が倒れている。男性が起き上がると、映像が一気に立体的になってくる。音楽の効果もあって、見えている世界がリアルな世界に思え、現実に起きているのではないかと考え始めてしまう。

 男性が私に向かって歩いてきた瞬間、なぜか殺されるんじゃないかという錯覚を覚え、ゲームが始まって30秒もたっていなかったと思うが、あまりの恐怖に、「本当、これ無理」と2回叫んでしまった。記者は1分も持たずにギブアップ。スタッフにも「大丈夫ですか」と心配される始末。詳細のルポを書きたいと思って取材に挑んだが、正直、私には難しかった。

 それを横で見ていたカメラマンが「本当にそんなに怖いんですか?」と私の顔をけげんそうに見ている。なかなか信じてくれないので、体験してもらったが、何かを必死に避けるように体を反らせたり、首を突然横に動かしたりしている。5分間、その繰り返しだった。

 ゲームを終えて開口一番、「これ、すごいリアル感ですよ」と目を丸くしている。

 「自分に向かって迫ってくるので、びっくりしてそりゃあ、動きますよ。やる前はゲームは2次元のものだと思っているので、VRと言われてもピンとはこなかったですけど、殺人事件に巻き込まれている気になりました。音もリアルでした」
 
 ゲームファンの中には、私やカメラマンのように大きな動揺をしている人はおらず、普段からの「ゲーム慣れ」もPSVRにスムーズになじめるポイントなのかもしれない。

 午前4時に起き、読谷村からゲーム仲間5人で参加した宮里優之さん(22)は、1カ月前から体験会を楽しみにしてきたという。

 「映画の中にいる感じがして、リアルで心をつかまれました。3歳ごろからゲームをしてきて、ゲームの中でゲームができるようになるなんて夢物語でした。ぜひ、買いたいです」と興奮気味だった。

 PSVRの世界は、技術革新に出合ったという衝撃と共に、仮想の世界でどんな体験ができるのか、なかなかリアルを感じることができない物事をどう再現できるのか、といった新しい発想の柱が生まれ、VRへの大きな可能性も感じた。

 記者としては、恐怖を覚えるソフトは向いていないということを自分自身で分からず、取材が不十分になってしまい反省しているが、それほどリアルだった、ということを強調しておきたい。次はもっと楽しく明るい気持ちになれるようなゲームソフトに挑戦したい。

最終更新:8月28日(日)13時50分

沖縄タイムス