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リベンジを果たすのは今 日本の10番を背負う香川真司、因縁のUAE戦に向け強行日程で合流

SOCCER KING 8月28日(日)23時1分配信

 9月1日に2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選初戦・UAE戦(埼玉)を迎える日本代表。日本サッカー界の命運を大きく左右する大一番に向けて、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表が28日から埼玉県内で臨戦態勢に入った。

 夕方の練習を前にして、長友佑都(インテル/イタリア)、槙野智章(浦和レッズ)という経験豊富な2人の負傷離脱が決定。丸山祐市(FC東京)と遠藤航(浦和)が追加招集されるアクシデントが発生した。過去2回の最終予選を経験している長友の離脱は非常に大きなダメージだ。この停滞感を払拭しようと、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ人指揮官も練習開始前には、この日参加した17人の選手に対して「今回は本当に難しい試合になる」と繰り返し強調。オーバーアクションで士気を高めていた。

 練習の方は、同日帰国したばかりの長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)らフィールドプレーヤー13人はランニングのみで終了。天皇杯1回戦・アルヴェリオ高松戦を欠場して合流した山口蛍(セレッソ大阪)はハリルホジッチ監督がつきっきりでフィジカル強化に当たった。西川周作(浦和)らGK3人はエンヴェル・ルグシッチ新GKコーチと初練習を実施。西川は「見た目はすごく優しそうだけど、やる時は試合モードの顔になる」と第一印象を語っており、新コーチを中心に今後の守護神のレベルアップが図られることになる。

 27日に今シーズンのブンデスリーガ開幕節・マインツ戦にトップ下でフル出場したエースナンバー10・香川真司(ドルトムント/ドイツ)も試合5分後にジグナル・イドゥナ・パルクを出て空港へ移動する強行日程を経て、代表初日練習に参加した。「頑張りました」と本人も冗談交じりに笑っていたが、4日間の調整時間を確保し、万全の状態で重要なUAE戦に挑もうとしているのだろう。

 それもそのはず。香川の中でUAEというのは忘れられない因縁の相手に他ならない。2015年1月23日にスタジアム・オーストラリアで行われたこの一戦で、日本は開始早々にアリ・マフムードに電光石火の一発を食らった。途中出場した柴崎岳(鹿島アントラーズ)のミドル弾で同点に追いついたものの、120分戦っても決着がつかず、勝負はPK戦へと持ち込まれた。その6人目のキッカーが香川だった。彼が右足で蹴ったボールは左ポストを強襲。エースの失敗で日本は同大会2連覇の夢を阻まれた。香川は人目をはばからずに号泣。「すごく責任を感じます。申し訳ない」という言葉を報道陣に繰り返し続けたのだ。

「あの時とはチームも違いますし、監督も選手も違ってるんで、状況が違いますしね。ただ、悔しさだったりっていうのは、家にいる時には思い浮かべるというか…。とにかくとこの最終予選の1試合目として彼らに勝てるようにしっかり準備したい。(UAEの)前の方はいい選手が多いので、チームとしてどう戦っていくのか。それは監督中心にやっていくと思いますけど、4日間でしっかりといい調整をしていきたいと思います」と香川は改めてリベンジへの決意を口にした。

 彼も長友や長谷部同様、今回が3度目のワールドカップ最終予選になるが、実は過去に挙げたゴールは2つしかない。その1つは2012年6月8日のブラジルワールドカップアジア最終予選・ヨルダン戦(埼玉)の4点目。初戦・オマーン戦を3-0で勝利した勢いに乗り、日本が6-0で圧勝した一戦だ。そして、もう1つが2013年3月26日の同ヨルダン戦(アンマン)の同点弾。エースの1点で日本は逆転へののろしを挙げたかと思われたが、最終的に1-2の敗戦。本大会切符獲得が持ち越しとなっている。

 つまり、香川が最終予選の勝利を決定づけたゲームはまだないと言っても過言ではないのだ。これまでは中村俊輔(横浜F・マリノス)や本田圭佑(ミラン/イタリア)がその役割を担ってきたが、27歳という円熟期を迎えた今回は10番としての絶対的存在感を示さなければならない。それだけの自覚を彼自身も持って、この合宿に参加しているという。

「やはり(自分の)年齢も27ということで、それなりの経験をしてきていますし、この重みはすごく感じています。それを持ってこの最終予選に臨みたいと思っています。しっかりと試合の日に結果として残せるようにやっていきたいと思います」

 4日後のUAE戦では、6月のキリンカップ・ブルガリア戦(豊田)で見せたような芸術的ゴールを奪って、チームを勝利へと導くこと。それが背番号10としての重要な責務である。

文=元川悦子

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最終更新:8月28日(日)23時1分

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