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中国の優位性誇示か、9月にG20開催-内政では対立の兆しも

Bloomberg 8月24日(水)12時33分配信

中国の杭州で来月開催される20カ国・地域(G20)首脳会議で世界のリーダーを迎える習近平国家主席は、ちょっとした優越感を抱くかもしれない。

世界2位の経済大国である中国については、ハードランディングが警戒されてきたが今のところそうした事態にはなっていない。経済と政治の混乱に見舞われているのはむしろ欧米諸国だ。ナショナリズムの台頭やテロの脅威、社会不安、それに欧州を悩ます第2次大戦後最大の難民危機が世界中を揺るがしている。

一方で中国はこれまで通貨危機を回避してきたようだ。経済を下支えする中で、軍事力を強化、インフラ事業への巨額投資を通じ海外への影響力確保に忙しい。国内市場は落ち着いており、批判に対し中国共産党が発するメッセージは「われわれのシステムは機能している」というものだ。

調査会社ゲイブカル・ドラゴノミクスの創業パートナー兼マネジングディレクタ ー、アーサー・クローバー氏は、中国経済が崩壊しそうに見え、政策運営能力に対する懸念が強まった昨年6月から今年3月までの混乱期からは程遠いと指摘する。

中国経済に関する著書を今年出版した同氏は「世界のマクロリスクに対する中国の影響は現在、皆無に近い。政治の世界ではポピュリスト(大衆迎合)的な反グローバル化のうねりが世界の主要な問題であり、経済ではマイナス金利の影響だ。これを踏まえれば、習主席はかなり自信を持っているだろう」と語る。

だが内政では来年に控える共産党最高幹部の一部交代を控え、緊張感も高まっている。11兆ドル(約1100兆円)規模の中国経済運営をめぐり対立が生じている兆しもある。党機関紙の人民日報は5月、債務に絡み致命的なリスクがあるとする「権威ある人物」からの警告を1面に掲載。経済政策について最高指導者間の意見の違いをうかがわせた。

国際通貨基金(IMF)で中国部門の責任者を務めたコーネル大学のエスワール・プラサド教授は、こうしたことから中国は長期的な改革を犠牲にして短期の安定を選択する結果となっていると分析、「リスクが積み上がり続けており、改革の勢いも低下していることから長期の成長見通しはほとんど改善されていない」と話している。

原題:China’s Moment in the G-20 Sun Overshadowed by What Lies Beneath(抜粋)

Patrick Donahue, Ting Shi, Enda Curran

最終更新:8月24日(水)12時33分

Bloomberg

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