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ビットコインの使い方で「アーリーアダプターと最新テクノロジーの関係」が分かる?

ZUU online 8/29(月) 8:10配信

米マサチューセッツ工科大学で行われたビットコイン実験から、最新テクノロジーに目ざとい「アーリーアダプター(early adopter)」ほど、何らかの事情で周囲に出遅れた場合、そのテクノロジー自体に拒絶反応を示す傾向が強いという、興味深い事実が判明した。

実験素材として利用されたビットコインに関しては、50%の生徒が受領手続き自体を最長2週間放置したほか、11%が受領後2週間以内に換金するなど、「若者の間でも現金ほどの価値がない」と受けとめられているようだ。

■ビットコインの将来性は期待されているが、やはり現金が有利

この実験は2014年10月からマサチューセッツ工科大学の在籍学生4494人(うち36%はコンピューター科学部に在籍)を対象に、「採用の初期段階にあるテクノロジーが、どのようにして普及していくいくか」という点に重点を置き、革命的な技術や商品に対する拒絶反応なども含めて、各学生の行動を分析したものだ。

具体的には参加学生に各100ドル相当のビットコインを無料で配布し、どのように利用されるかという動きを追った。

多くの在学生がビットコインの将来的に期待しており、「半年以内に価格が下がる」と回答したのはわずか17%。

しかし在学生全員が興味を示し実験参加を申しでたにも関わらず、半分が受領手続きを放置し、実際の実験参加に遅れたという時点で、「ビットコインを通貨扱いしていない」という潜在的な意識がチラついている。

全体の70%がデジタルウォレットでの受けとりを選択したが、そのうち89%はデジタル通貨初心者だった。

参加学生はビットコインを「投資対象(35%)」、「現金の代用(21%)」「オンライン取引ツール(20%)」と見なしていた反面、11%が実験開始後2週間以内に換金する(指定以外のウォレットに転送した可能性も考えられる)。

総合的な実験結果から、受領が遅れた生徒(後期採用者)ほど、換金する速度も速かったそうだ。

■「一番のり」だからこそ、そのテクノロジーに愛着がわく?

実験の本来の目的は、アーリーアダプターと最新テクノロジーの関係を探ることであり、初期採用者の特徴や市場への影響力を割りだす試みだ。

革命はアーリーアダプターから広がるという観点から、受領期限はあえて設けず、最初に実験参加手続きをすませた777人(全体の25%)が主要な被験者として絞られた。

これらの学生は、後期採用者よりも、ビットコイン、特に価格上昇についての予備知識が豊富だったとの可能性も否定できないものの、配布されたビットコインを実験終了まで大切に取り扱っていたそうだ。

実験からはもう一つ、「周囲よりも最新テクノロジーに出遅れた生徒は、そのテクノロジ―自体に興味を失う」という分析結果も報告されている。

つまり普段は周囲の誰よりも早く、最新の商品やサービスを取りいれているタイプが、周囲に先を越された場合、その商品やサービスには着手する気が損なわれるということだ。
「誰よりも早く」という意識が強く、だからこそ周囲よりも先に手にいれた商品やサービスに愛着がわくのだろう。

さらには出遅れたアーリーアダプターが拒絶反応を示したという影響は、ほかの層にまでおよぶことから、新テクノロジーの普及はアーリーアダプターが握っているといっても過言ではないだろう。

GoogleやAppleといった大企業の成功の裏には、アーリーアダプターへの絶妙なアピールがあるものと推測される。(FinTech online編集部)

最終更新:8/29(月) 8:10

ZUU online