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投打“真っ向勝負”で5位低迷…金本阪神「選手任せ」の弊害

日刊ゲンダイDIGITAL 8月29日(月)12時11分配信

 阪神は27日の試合前に4時間にも及ぶ編成会議を行った。金本監督も出席し、FAや外国人補強、ドラフト戦略などを話し合ったという。

 特にリーグ5位に沈むチーム打率.245の貧打線を解消するため、野手の補強が必要不可欠というのが球団と現場の共通認識。確かに、リーグワーストの73本塁打と長打力に乏しい打線に怖さはなく、リーグ4位の総得点443はトップの広島に148点もの差をつけられている。

 勝負にならんと金本監督は頭を抱えているわけだが、深刻な得点力不足は、指揮官の責任でもある。

 阪神の犠打数70はリーグ最少で、対照的に981三振はダントツ。いかにベンチが点をとるための手を打たず、選手任せにしているかを証明しているのだ。

 カード3連敗を喫した昨28日のヤクルト戦では、初回に先頭の上本が安打で出塁すると、続く北條が犠打で送り、先制点につなげた。が、2点を追う五回はこの回先頭の坂本が安打で出塁して無死一塁の状況で代打・今成、上本、北條と続けざまに打たせて無得点。この日は珍しく3犠打を記録したが、今季0勝2敗、防御率0.82と苦手にしていた山中をまたしても攻略できなかった。

 金本監督は就任当初から野手には「強く振れ」、投手には「速球で勝負しろ」と言い、キャンプではウエートトレを導入した。基本を徹底して個をレベルアップさせるのには熱心でも、それを組織として生かす方法論が見えてこない。投手を見ても、チーム993奪三振、446与四球はともにリーグ最多。投打において監督が好む「真っ向勝負」を挑み、その結果が5位低迷である。

 1点差試合は14勝18敗で延長試合も3勝5敗3分け。8度のサヨナラ負けはリーグワーストだ。接戦での弱さは決して選手のせいだけにすることはできない。

最終更新:8月29日(月)12時11分

日刊ゲンダイDIGITAL

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