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CLOサービスのアイ・ティ・リアライズ 「嫁ブロック」も乗り越えCRECO開発部隊の強化を図る

ZUU online 8/29(月) 11:40配信

人生の大きな転機にもなる転職。家族からの理解もあれば言うことはないが、すべての候補者の、全ての家族が賛成するわけではない。社員一人ひとりの人生だけではなく、家族の人生や日常生活にも大きく影響するだけに中々、決心しきれない人もいるかもしれない。

人材不足気味のFinTech界隈でも決して無視できない。最近では「嫁ブロック」という言葉があるように、採用したい男性の候補者がいても、妻の反対によって内定に至らない事態が起きている。

クレジットカードの利用明細をまとめるアプリ「CRECO」を運営するアイ・ティ・リアライズもそんな困難な環境で、人材の採用を進めるFinTech企業の一つで、円滑な採用を進めようと、「社員の家族関係にも優しい」採用を進めている。今回は同社人事総務マネージャー成田佳乃子氏に採用活動についてたずねた。

■アイ・ティ・リアライズに襲いかかった「嫁ブロック」

アイ・ティ・リアライズでは、成田氏が中心となり人事、採用活動を進めているが、かつて候補者が妻の反対で採用できないという困難に直面したことがあるという。募集から応募の受け付け、面接を経て、採用への期待も高まっていたにも関わらず、同社、候補者双方にとってもいい結果にたどり着けなかったわけだ。実際に、候補者との面接を担当したサービス開発マネージャーの近澤宏治氏も残念そうに振り返った。

成田氏は最近の傾向について「いわゆる嫁ブロックだけではなく、親類の関係にも影響される。中には義理の両親が出てくることもある」と話し、会社と候補者本人だけではなく、さまざまな“ステークホルダー”への配慮も求められていることを滲ませる。

他方採用のプロセスでは、候補者の家族の話題が思わぬいい効果を発揮することもあるという。成田氏は「面接では家族や友人、恋人からよく言われることはありますか」と質問するとした上で、「候補者の本音を聞けたり、スキル以外の部分で合うか合わないかを見極めたりできる。緊張をほぐす意味でもそう尋ねることもある」と話す。

■家族関係にも配慮できるアイ・ティ・リアライズのワークライフバランス

同社ではそうした経験からか、現場で働く立場の社員にも家族や私生活に支障のないような働き方を実現する工夫を積み重ねている様子だ。現時点(2016年8月9日取材)でのスタッフ12人のうちにも、既婚者が比較的に多く、家族を持っている人へ配慮する土壌があるからかもしれない。

子育て世代の社員も多く、子供を迎えにいくために早く帰るなど柔軟に動けるとのこと。成田氏は状況に応じて柔軟に動ける社内の雰囲気について「バランスを考えて働いてもらっているということではないか」と話し、それぞれの事情に合わせた働き方を進めている様子を解説する。

他方で、私生活への理解、支援があるのは家族持ちの社員に対してだけではない。近澤氏が「独身の、若い人にこそ使ってほしい」と言う住宅補助制度の整備を、同社は推進。エンジニアやデザイナーなど裁量労働制で働いており世帯主で、かつオフィスの徒歩圏内に住むスタッフに対しては、家賃の30%を補助しているという。同社がオフィスを構える渋谷近辺に住居を構えるハードルを大きく下げ、魅力を感じる人もいるかもしれない。

ちなみに、アイ・ティ・リアライズは、金融系システムの構築や、保守運用、コンサルティングを提供する一方で、スマホアプリの開発を推進。「CRECO」はその一例で、カードの利用者情報や決済履歴を参考に、クーポンや特典の情報を届ける機能も備えており、CLO(Card Linked Offer)と呼ばれる仕組みだ。

CLOはカード利用情報の管理に加えて、個人こじんに適した情報を利用者に直接、届けられるほか、カード会社とカード利用者のコミュニケーションを促進する仕組みとして注目されているサービスの一つ。カード決済に対応している店舗側も、年齢や性別、過去の利用実績、競合他社利用状況も考慮して情報を発信できる特徴を持つ。

同社では今後も採用を進める方針で、現在はiOSやAndroidのアプリを製作するエンジニアで、KotlinというJava系のプログラミング言語を使える人材やサーバーサイドを担当できるエンジニアを探しているという。ほかにも、プロジェクトマネージャーを採用し、開発リーダーのようなポジションに人材を獲得したいとのこと。

成田氏も「管理部門の人材採用にも着手したい。来年の春くらいに20人規模の組織になることを目指して採用を進めたい」と今後の見通しについて語った。

将来的な目標として「50人程度規模まで成長するのでは」とするアイ・ティ・リアライズだが、現状は「全員がフルで仕事をしているという前提で突っ走っている状態」(成田氏)だという。「CRECO」など自社サービスの開発にも積極的な同社が今後、どのような陣容を整えるのか、動きを見守る価値はありそうだ。(FinTech online編集部)

アイ・ティ・リアライズ株式会社 https://www.itrealize.co.jp/
本社:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-11-5 クロスオフィス渋谷メディオ
代表取締役: 尾上 正憲
資本金:9600万円
アカウントアグリゲーションやCLOを活用して、クレジットカードの利用明細をまとめるアプリ「CRECO」を運営するほか、投信販売システムや外国証券取引システム、海外指数先物取引システムなど、金融分野におけるシステムの開発を推進。「金融を身近に、簡単に、もっと便利に!」をポリシーに、「金融系システム開発のプロフェッショナル」を目指している。個人向け金融の拡充を目指した旬なサービスの順次公開も予定している。

最終更新:8/29(月) 11:40

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