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不祥事相次ぎスポンサー悲鳴? 迷惑をかけた有名人の影響とは

ZUU online 8月29日(月)19時10分配信

2016年は上半期だけでも謝罪映像を目にする機会が多くあった。不倫、賭博、そして不倫に次ぐ不倫などである。謝罪がスポンサー向けの説明で、そもそも謝っていないと叩かれた芸能人もいるが、実際スポンサーや関係先に多大な影響を及ぼすことは避けられない。

■謝罪と社会的制裁と違約金と

国内でも2016年は年初から、スポンサーが悲鳴を上げるような案件があった。多くのCMや番組に出演していたベッキーと、人気バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音との不倫騒動だ。ベッキーのCMスポンサーとなっていたのは、ローソン <2651> やNTT都市開発 <8933> など10社に上る。CMの契約料は1本あたり2000万円程度と見られ、10本なら2億円になるわけだ。

またベッキーがレギュラーとして出演していた番組は、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ」やTBS系「中居正広の金曜日のスマたちへ」、フジテレビ系「にじいろジーン」、など民放4局で計9本あり、多くが休養や降板という結果になっている。所属事務所のサンミュージックが負った損害賠償額は、契約金の2倍が相場といわれる違約金を考えると、総額5億円を超えたものと想像される。

■家族への影響も避けられず

ベッキーは5月13日に放映された、TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演、TV復帰を果たしたとはいうものの、本格的な活動開始とは程遠いのが現状だ。損害賠償を負担したサンミュージックは、当然ながらベッキーに対して求償権を持っているが、一部週刊誌には、ベッキーの母が7000万円の借入担保に実家を提供した、という記事が掲載もされている。不祥事が本人だけではなく、その家族をも否応なく巻き込んでしまう典型的な事例だ。

サンミュージックは、有名歌手や女優を幾人も育てている老舗芸能事務所なのだが、2009年に酒井法子が覚醒剤の所持・使用で有罪となった事件でも、やはり約5億円の損害賠償を支払っていたという。有名人を抱えるということは、経営に利益をもたらす一方で、大きなリスクを負うことでもあるわけだ。

■復帰のハードルが比較的低い芸能界も厳しい対応

8月には俳優の高畑裕太容疑者が、強姦致傷容疑で逮捕されるという事件が起こっている。女優の高畑淳子の長男で、NHKの連続TV小説「まれ」やTBS日曜劇場「仰げば尊し」などにも出演していた。

本人が出ていたエイブルのCMが早速公式サイトから削除されたほか、日本テレビ系「24時間テレビ 愛は地球を救う」で放送された、「盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~」に同人が出演していたため、急遽撮り直しが行われる騒動になった。

この番組に関しては、高畑容疑者が掲載されていたポスターなどの広告物も、次々と撤去される憂き目にあっている。さらに同局は、9月からの新番組に高畑容疑者をレギュラー起用することを発表していたため、トータルとして発生する損害額は軽く1億円を超えるものと見られている。

ベッキーとは違い、家族も芸能人として多数の番組に出演していたため、母親への影響も小さくない。高畑淳子は花王 <4452> 、KINCHO、かどや製油 <2612> 、日本生命のCMに出演していた。高良健吾と共に洗剤「アタック」のCMを制作していた花王が、8月24日からの放映を中止するなど、各社は対応に追われているという。

■海外では大物アスリートの不祥事

海外では大物アスリートの不祥事が続出している。3月に、テニスのマリア・シャラポワ選手がドーピング検査で陽性となったことを受け、ナイキやタグ・ホイヤー、ポルシェなどの大手スポンサーとの契約が停止となった。当然その損害額は億単位だろう。

リオデジャネイロ五輪では、通算12個のメダルを獲得している水泳のライアン・ロクテ選手(米国)が、虚偽の強盗被害を警察に通報する、という不祥事が起こった。この結果同選手は、水着メーカーのスピードやアパレル大手のラルフ・ローレン、日本の寝具メーカーのエアウィーヴなどとの契約を打ち切られている。

ただ、のど飴メーカーであるパイン・ブラザーズ・ソフティッシュ・スロート・ドロップスが、「ユーザーがロクテに2回目のチャンスを与える、決断を支持してくれるという自信がある」との考え方から、新しく契約を締結したのがせめてもの救いだろう。

アスリートのスキャンダルで、企業へのダメージで最大だったのは、プロゴルファーであるタイガー・ウッズ選手の不倫騒動だった。2009年11月以降に、複数の女性との関係が明るみ出た同選手にかかわる契約金の総額は、年間で100億円以上に上った。

スポーツビジネスは年々巨大化する一方だが、企業はもちろんのこと、世界のトップアスリートは記録にこだわるだけでなく、ビジネス上のリスク管理にも神経を配る必要があるようだ。

不祥事からの一連の影響は、一般人にとっても対岸の火事ではない。特に1度の不祥事が真実でも誤報でも、続報が出ることのない一般人は訂正の機会が少ないといえる。身から出たサビといえばそれまでだが、教訓として活かせる部分はしっかりと頭に入れておくに越したことはないだろう。(ZUU online編集部)

最終更新:8月29日(月)19時10分

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ローソン2651
7950円、前日比+30円 - 9月29日 15時0分

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NTT都市開発8933
963円、前日比+5円 - 9月29日 15時0分

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花王4452
5719円、前日比-33円 - 9月29日 15時0分