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第10回キッズデザイン賞、内閣総理大臣賞は「東京ゆりかご幼稚園+里山教育」

リセマム 8月29日(月)20時30分配信

 キッズデザイン協議会は8月29日、子どもの安全や安心、健やかな成長発達に役立つ優れたプロダクトやサービス、研究活動などを顕彰する「第10回キッズデザイン賞(KIDS DESIGN AWARD 2016)」の優秀作品34点を発表した。審査の結果、最優秀賞・内閣総理大臣賞は「東京ゆりかご幼稚園+里山教育」に決定した。

第10回 キッズデザイン賞 優秀作品一覧(受賞タイトル/作品名/応募者・応募団体名)

 「キッズデザイン賞」とは、すべての製品・空間・サービスや研究活動が対象の顕彰制度。「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」ために優れたものを選出し、広く社会へ伝えることを目的に開催している。

◆内閣総理大臣賞は「東京ゆりかご幼稚園+里山教育」

 応募作品のうち、第二次審査を通過した作品はキッズデザイン賞として顕彰され、さらに、その中から「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3部門ごとに優秀賞、奨励賞、特別賞などが授与される仕組み。8月29日には、六本木ヒルズ「アカデミーヒルズ49」で第10回の優秀作品34点を発表した。

 優秀作品のうち、特に優れた応募作品に贈られる最優秀賞・内閣総理大臣賞には、東京内野学園 東京ゆりかご幼稚園、渡辺治建築都市設計事務所、リズムデザイン=モヴ、三高設計による作品「東京ゆりかご幼稚園+里山教育」が選ばれた。東京ゆりかご幼稚園は、東京内野学園が運営する八王子の幼稚園。畑と棚田、ビオトープや井戸など、里山文化豊かな環境の中で子どもたちが主体的に環境と関わる点や、自然や食農、労働といったテーマを一体に捉えた教育が評価された。

◆新設の東京都知事賞は「RK-Chair」へ

 第10回開催から新しく設置された特別賞・東京都知事賞には、アボードによる組立て式キッズチェア「RK-Chair」が決定。2011年の東日本大震災からの復興を目指し、2012年に創設された復興支援部門・キッズデザイン協議会会長賞にはMORIUMIUS(モリウミアス)による子どものための学び場「MORIUMIUS 森と海と明日へ」が選出された。高度技術社会推進協会(TEPIA)から送られるTEPIA特別賞には、橋本螺子の「ねじブロック」が選ばれている。

 優秀作品はそのほか、ダイヤコーポレーションによる「ダイヤ ベビーベッドかや」、ティーレックスのデザインカップ「litecup(ライトカップ)」、グローウィングの子ども用ウィッグ「子どもウィッグ『witton(ウィットン)』」、積水ハウスの指挟みを予防できるように配慮した引手「安全配慮引手」、ノバルスの電池型IoT製品「MaBee(マビー)」、凸版印刷の学校向け統合学習プログラム「小学校・商店街・企業が一体となって取り組む『印刷の学校』」、東京書籍の学習Webサイト「EduTownあしたね」、リクルートマーケティングパートナーズによる保育園・保護者向けICTサービス「kidsly(キッズリー)」など。いずれも、子どもの健やかな成長を願う作品ばかりが集まった。

◆応募総数は過去最高503点、子どもと一緒に成長する賞

 10回目の開催を迎えた2016年の応募総数は、過去最高の503点。第1回から審査員を務めている審査委員長の益田文和氏は、キッズデザイン賞について「(キッズデザイン賞も)10歳の少年になろうとしている」と表現。第1回開催時に表彰した製品を使っていた乳幼児が、10代の少年少女に成長していることに重ね合わせ、「キッズデザイン賞はこれからも年を取っていくが、あたたかく見守ってほしい」と呼びかけた。

 10周年に寄せた審査委員からのメッセージや、優秀作品34点の概要や審査評はすべてキッズデザイン協議会Webサイトで公開されている。

《リセマム 佐藤亜希》

最終更新:8月29日(月)20時30分

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