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アーカイブは双葉 浪江に国営追悼施設

福島民報 8月29日(月)10時3分配信

 福島県は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の記録や教訓を後世に伝えるアーカイブ(記録庫)拠点施設を福島県の双葉町中野地区に建設する方針を固めた。双葉、浪江両町にまたがり整備される復興祈念公園の西側の隣接地となる見通し。復興祈念公園の中核となる国営追悼・祈念施設は浪江町側の復興祈念公園内に設置するよう国に求める。
 双葉町中野地区は福島第一原発から約4キロ北の避難指示解除準備区域内にあり、町の復興産業拠点に位置付けられている。町内は地震や津波で甚大な被害を受けた上、全体の96%が帰還困難区域となっている。県はアーカイブ拠点施設の整備を通して復興を後押しする。東京五輪が開かれる平成32年までに完成させる予定。
 同施設を巡っては、復興庁の平成29年度予算概算要求に整備方針が初めて盛り込まれた。ただ、施設の建設費や運営費、資料収集費などをどこまで支援するかは不透明で、今後の課題となる。
 アーカイブ拠点施設は地震、津波、原発事故の複合災害に関する国内初の施設で、象徴的な写真や遺物、映像などを保存・展示する。原発事故に伴う避難で失われた暮らしや伝統・文化などは施設内で被災者の語り部が伝えていく。教訓を生かす体験学習なども想定している。
 浪江町側の国営追悼・祈念施設には碑や丘、広場などが整備される。国は32年までに同施設を含む復興祈念公園の一部供用開始を目指し具体的な基本計画をまとめる。

福島民報社

最終更新:8月29日(月)10時16分

福島民報