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船橋市で結核の集団感染事例、学習塾で56人が感染

リセマム 8月29日(月)21時40分配信

 千葉県船橋市は8月29日、船橋市在住の結核患者を発端とする結核の集団感染事例が発生したことが判明し、船橋市民に対し注意喚起を行った。8月26日現在、確認できている事例は2件。市内の発病者は、2件あわせ8月26日時点で合計21名。

結核集団感染事例の発生について(経過や事例、発病者・感染者数など)

 結核は、結核菌という細菌によっておこる感染症。食器や衣類などを介して感染することはないが、患者の咳などに含まれた結核菌を吸い込むことで感染する。ただし、結核患者が周囲にいるすべての人に感染させることはない。また、感染した人すべてが発病することもない。発病すると、咳、たん、発熱など風邪に似た症状が続く。

 保健所の調査により判明した船橋市内在住の結核患者を発端とする結核の集団感染事例は2つ。事例1は、患者A(30代、男性)によるもの。平成28年7月から8月にかけて、患者Aが医療機関で肺結核との診断を受けたことによる接触者調査の結果、別居家族の2名の感染、患者Aの勤務先である学習塾の同僚4名の発病と6名の感染が確認されたほか、塾生徒への接触者調査で10名の発病と33名の感染が確認された。8月26日現在の発病者は15名、感染者は41名。事例2は、患者B(60代、男性)によるもので、8月26日現在の発病者は6名、感染者は2名。船橋市の公表によると、発病者および感染者は現在治療を行っており、周囲に感染させることはないことから、新たな感染拡大の恐れは低い。

 なお、結核予防会のWebサイトによると、個人の病状や経過によって異なるが、結核による入院期間は排菌が停止してほかの人に「うつさなくなったことが確認されるまで」。統計上による入院期間の平均は、およそ65日程度だという。船橋市は、結核の初期症状は風邪の症状とよく似ているため、咳が2週間以上続く場合は結核を疑い、必ず医療機関を受診するよう呼びかけている。

※編集部注:8月30日午前0時9分、結核予防会による情報を追記しました。

《リセマム 佐藤亜希》

最終更新:8月30日(火)15時43分

リセマム