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<東名事故>未明8時間立ち往生 静岡新聞記者、現地で体験

@S[アットエス] by 静岡新聞 8月29日(月)13時6分配信

 焼津市の東名高速道上り大井川橋上で28日深夜発生した、大型トラックなど3台が絡む交通事故。現場の通行止めにより、多数の車両が未明の道路上に取り残され、約2キロの列をつくった。最後の車がインターチェンジを(IC)出られたのは、事故発生から約9時間後だった。

 体験したことのない渋滞に巻き込まれた。磐田市での取材を終えて帰社途中の28日午後10時20分ごろ、事故現場から数百メートル手前の大井川橋の上で車の流れが止まった。すぐに動き出すだろうと待っていたが、全く動かないまま。約8時間、立ち往生した。

 事故後約1時間がたったころ、パトロール車やレッカー車などが行き交い始めた。しかし、全く復旧する気配はなく、車外に出て様子をうかがう人も次第に出始めた。

 記者も現場に足を運んだ。トラックの荷台から落ちたとみられるドラム缶が散乱。もれた液体で路面はツルツルしていた。シンナーのようなにおいも漂っていた。現場近くの人の話では、トラックの運転手は救急搬送されたもよう。処理の方法が分からず、現場にいた作業員もお手上げ状態だった。路肩には座り込む人や幼子を抱えた人が散見され、いら立って大声で文句を言う人もいた。一様に疲れ切った表情だった。

 29日午前2時ごろ、パトカーから「吉田インターまで折り返していただきます」とのアナウンスが流れた。しかし、その後も動く気配はなかった。仕方なく車中で仮眠を取った。夜が明けてようやく動き出した。乗用車はUターンして、方向転換できない大型車はバックのまま車線を“逆走”し、吉田ICを目指した。東名高速道を脱出できたのは29日午前6時半ごろだった。

静岡新聞社

最終更新:8月30日(火)11時45分

@S[アットエス] by 静岡新聞