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弥生美術館で誕生40周年の「オサムグッズ」展 5%の寂しさを隠し味に /東京

みんなの経済新聞ネットワーク 8月29日(月)15時54分配信

 根津駅近くの弥生美術館(文京区弥生2、TEL 03-3812-0012)で「オサムグッズの原田治展」が始まって1カ月半がたった。(上野経済新聞)

 同展は、原田治さんがこれまで手掛けたグッズ約1000点を集めた展覧会。グッズ誕生40周年を機に、イラストレーターとして仕事していた雑誌「アンアン」や絵本の原画、ハワイで撮影したオサムグッズ写真集など、さまざまな角度から原田さんの魅力を伝える。2階展示室には、3枚だけ作られたという貴重な大皿もあり、訪れた客からは「かわいい、懐かしい」の声が上がる。

 原田さんが30歳を迎え、オリジナリティーのある作品づくりに取り組んだ際に浮かんだキーワードが「カワイイ」。1976(昭和51)年に、つけまつげメーカー「コージー本舗」の若手社員が原田さんのイラストにほれ込んで始まったのがオサムグッズ。愛らしい絵に英文レタリングや清涼感のある配色、さらにイラストを「突き放したような」デザインにすることで、「5%の寂しさや切なさを隠し味のように加え」、長く人々を魅了してきた。

 同館学芸員の内田静枝さんは「グッズの良さを伝えるため、布を張って白い空間を作り整然と並べる」など展示にも工夫を凝らしたという。人気の原田治スクールバッグは、9月3日に400枚限定で再販予定。9月22日には原田治さんのサイン会とトークショーも予定。内田さんは「カワイイについて深く追求し、洗練されたデザインを多くの人に伝えたい」と期待を込める。

 弥生美術館は1984(昭和59)年6月1日、弁護士・鹿野琢見によって創設。挿絵画家・高畠華宵(たかばたけかしょう)のファンだった鹿野は自宅に「華宵の間」を造ったことがオープンのきっかけ。以後32年にわたり、日本の挿絵・「かわいい」文化を伝えつづけている。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は一般=900円、大学生・高校生=800円、中学生・小学生=400円。9月25日まで。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:8月29日(月)15時54分

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