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ET 2016 開催概要を発表――ETとIoT技術を融合、新たな成長と価値を創出

EE Times Japan 8月29日(月)16時28分配信

■パビリオン新設、センサーとデータ活用に焦点

 組込みシステム技術協会(JASA)は2016年8月26日、組み込み総合技術展「Embedded Technology 2016(ET2016)」と、IoT(モノのインターネット)総合技術展「IoT Technology 2016」について東京都内で会見し、開催概要を発表した。両技術展は同時開催で、会期は2016年11月16~18日の3日間、会場は横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜となる。

【同時開催する組み込み総合技術展「Embedded Technology 2016(ET2016)」とIoT(モノのインターネット)総合技術展「IoT Technology 2016」のコンセプト画像】

 今回は両技術展に400社・団体が出展を予定(前年実績は388社・団体)しており、主催者は3日間で2万5000人の来場者を見込んでいる。特に今回は、ET展が30回目を迎えることもあり、特別記念講演などを予定している。組み込み/IoT分野で大きな影響力を持つ大手企業から講師を招く。

 IoT社会を実現するために重要となるセンサー技術およびデータ活用技術にフォーカスしたパビリオンを新たに設ける。「センサー技術/センシング技術パビリオン」と「データ活用技術(収集/集積~解析まで)パビリオン」である。これ以外にも「セキュリティゾーン」を新設するなど、IoTサービスに向けたソリューションを、より具体的に紹介する予定だ。将来は、「AI(人工知能)」や「車両の自動運転」に関するパビリオンの設置なども視野に入れている。

■約120のセッションを予定

 ET展ではカンファレンスにも注力してきた。今回は約120のセッションを予定しており、来場者は全て無料で受講できる。基調講演では、自動運転に関わるビジネスイノベーションに関してトヨタ自動車が、ロボット技術を応用した自動運転技術についてZMPが、センサー技術をベースとしたIoT事業創造について村田製作所が、IoTによるデータを活用した戦略についてNTTドコモが、それぞれ講演する予定となっている。また、IoTテクニカルセッションでは、ディープラーニングによる画像認識や、ユーザーエクスペリエンスデザインをテーマにした講演などが計画されている。

■「組み込みIoTハッカソン」がオープン競技に昇格

 さらに、前回はエキシビションとして実施された「組み込みIoTハッカソン」を、今回はオープン競技として開催する。組み込みシステム業界の発展を担う「組み込みIoT人材」を発掘、育成する目的でスタートした。今回は、条件をクリアした10チームが、主催者から提示された課題について、技術とアイデアを競い合うことになっている。

■30回目を迎えるET

 組み込みシステム技術に特化した専門展であるET展は、1987年に「ツールフェア」として初開催され、今回で30回目を迎える。前年からIoT総合技術展との同時開催となった。ET2016実行委員会の委員長を務める山田敏行氏は、「IoT総合技術展を同時開催した2015年は、来場者がその前年に比べて11%も増加した。新たなイノベーションに向けて一歩踏み出したことが、大きな成果につながった」と話す。

 組み込みシステム業界は、これから市場規模の拡大が見込まれるオートモーティブやロボティクス、スマートエネルギー、交通システムといった領域に対して、軸となる組み込み技術を進化させつつ、IoTという新たな技術を融合することで、各分野の成長を支えていく。このため、従来のコア技術に加え、ビジネスイノベーションを実現するための技術やソリューションを提案/提供する展示会へと舵を切ってきた。「組み込みシステム業界も、市場の変化に合わせて変わり始めてきたところだ」(山田氏)という。

■漫然とした期待から、具体的なビジネス/パートナー探しへ

 なお、第2回となるIoT Technology 2016には、日本IBMやアマゾン ウェブ サービスといった、クラウドサービスやデータ処理を手掛ける企業が出展するなど、「出展社の傾向が変わり始めた」(山田氏)と話す。実際、前年の来場者を分析したところ、ET展に比べてIoT Technology展は、業種として「通信サービス/ネットワーク」と「SI/情報サービス」に関連する来場者が多かった。職種別では、「営業」や「マーケティング」「経営者・経営企画」の割合が高かったという。IoTに対する漫然とした期待から、具体的なビジネス/パートナー探しへと進展しているのではないかと主催者はみている。

最終更新:8月29日(月)16時30分

EE Times Japan