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【新潟2歳S】ヴゼットジョリーに初重賞Vもたらした「福永の妙技」

東スポWeb 8月29日(月)21時46分配信

 28日、新潟競馬場で行われたGIII新潟2歳S(芝外1600メートル)は、3番人気ヴゼットジョリー(牝・中内田)が中団から早めに先頭に立って押し切り勝ち。WASJを辞退した全国リーディング5位の福永が、貫禄の騎乗ぶりでパートナーと厩舎にうれしい初重賞タイトルをもたらした。

 前日(27日)のBSN賞(ピオネロ)に続いて、連日のメーンジャック。WASJを辞退した福永が、名手不在で�空き巣�状態の新潟でまざまざと妙技を見せつけた。

 調教にすら乗ったことがなく、ヴゼットジョリーとのコンビは「まるっきり初めて」(福永)。しかし、返し馬で「瞬時に反応するタイプではなさそうなので、惰性をつけて上がっていきたい」と判断すると、実戦ではそのイメージ通りの騎乗を披露。中位から早めに進出を開始し、残り1ハロン地点で先頭に立つとそのまま押し切った。

 開業3年目にしてうれしい重賞初制覇となった中内田調教師も「今日は(福永)祐一くんに尽きる」と感謝の弁。「テンにガツンと行きそうになったが、そこで折り合って、しまいまで脚を使わせてくれた。期待通りの内容でした」と賛辞を惜しまなかった。

 が、レースのレベルを考えると、手放しで勝ち馬を褒めることはできない。2勝馬不在のメンバーレベルもさることながら、勝ち時計1分34秒3も近5年で2番目に遅い凡タイム。2013年よりは0秒2速いが、当時は多分に水分を含んだ馬場のうえ、勝ち馬ハープスターが上がり3ハロン32秒5(レース上がり33秒8)で直線一気を決めるという仰天パフォーマンスだった。

 これと比べると「従順で競馬センスがあるのがセールスポイント」(中内田調教師)というヴゼットジョリーの優等生ぶりは、どうしても“こぢんまり”とした印象になってしまう。

 次走は「馬の様子を見ながら考えたい」とのことで「先々はGIの阪神JF(12月11日=阪神芝外1600メートル)を見据えていければ」というのが陣営のスタンス。「今後もこれまで通りに成長してほしい」という同師の願望通りにスケールアップできるかが年末、さらには来年の大舞台で輝けるかのカギになりそうだ。

最終更新:8月29日(月)21時46分

東スポWeb

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