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柄本佑主演、羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』ドラマ化

オリコン 8月29日(月)19時36分配信

 2015年に第153回芥川賞を受賞した羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』が、俳優の柄本佑主演で単発ドラマ化されることになった。12月17日(後9:00~10:13)NHK総合で放送。ほかに、山下リオ、浅香航大、秋元才加、浅茅陽子、山谷初男らが出演する。

原作者の羽田圭介氏は別のドラマで俳優デビュー

 原作は、未来が見えない毎日を生きるひとりの青年の再生物語。柄本演じる主人公の健斗は28歳で無職。勤務していた会社に嫌気がさして仕事を辞め、行政書士資格試験に向けての勉強をしながら就職活動をしているが、企業の中途採用試験には落ち続け、いやになるほど無為な日々を送っていた。

 健斗は、母親と、87歳になる要介護の祖父と同居している。祖父は大きな病気もしておらず年齢からすれば健康体といっていいくらいだが、体が思うようには動かず、口癖は「もう死んだほうがよか」。そんな祖父にへきえきとする健斗だったが、ある時、「自分はいままで、祖父の心の叫びを、聞き流していたのではないのか?」と思う。ただベッドに横たわり、やがて来る死を待つだけなら、早めに死にたくもなるのではないだろうか。健斗は自分の今までの祖父への接し方が、相手の気持ちに向き合わない自己中心的なものに思えてくるのだった。

 もやもやする思いを健斗は介護業界で働く友人の大輔に話し、「被介護者を可能な限り手厚く介護することがいちばん効果的なんじゃないか」、と助言される。「え、どういうこと?」。「過剰な介護を受けて動かなくなれば、人間、筋肉も脳もいっぺんに衰えるからさ」と大輔が健斗に言う。

 祖父が心から望む安らかな尊厳死を迎えることができるように、祖父をできる限り手厚く介護して弱らせてあげようというヘンテコな決意が健斗の心に生まれ、そして祖父との奇妙な介護の攻防戦(?)が始まる。しかし、祖父に秘められた謎がしだいに大きくなるとともに、事態は思いがけない展開を見せ始めて…。

 健斗はどのように人生を再構築するのか? 現代を鮮やかに写し取りながら、ドラマは展開する。

最終更新:8月29日(月)19時36分

オリコン