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10代限定の“音楽の甲子園”『未確認フェスティバル2016』グランプリは大阪発・5ピースバンド「YAJICO GIRL」

デビュー 8月30日(火)0時8分配信

 音楽に夢を馳せる10代のアマチュアアーティストが集結する“音楽の甲子園”『未確認フェスティバル2016』のファイナルステージが27日に、新木場STUDIO COASTで開催された。ステージでは10代アーティスト8組がしのぎを削り、応募総数3364組の中から大阪発の5人組ギターロックバンド・YAJICO GIRL(ヤジコガール)がグランプリに輝いた。

【写真】『未確認フェスティバル2016』ファイナルステージの模様

 今年2月24日からスタートした1次審査(デモ審査)によって応募3,364組から105組が2次審査に進出。 2次審査では5月18日からEggs内の『未確認フェスティバル』特設サイトで、全105組の音源・映像を公開、 一般からの投票を受け付けた。 その結果を受け、3次審査である全国のライブステージに33組が進出。 オーディエンスを招いてのライブハウス審査を経て、選ばれたファイナリスト8組が、夢のファイナルステージに臨んだ。

 オープニングでは、『未確認フェスティバル2016』の応援ガールを務める永野芽郁がギター少女に扮したスペシャルムービーを上映。映像の中で永野が「この世界に、叫んでやれ!わたしはここにいるよ!」と叫ぶシーンに続いて、永野本人が2階バルコニー席に登場。「この日を伝説の1日にしましょう!未確認フェスティバルスタート!!」という元気な掛け声とともに、エレキギターをかき鳴らして開会宣言を行った。

 そして、オープニングアクトを務めたのは、『未確認フェスティバル』初代グランプリで、今年7月にメジャーデビューを果たしたShout it Out。今大会の応援ソングでもある『逆光』、そして昨年のエントリー曲『17歳』を続けて披露。Voの山内彰馬は「ファイナルの8組、グランプリ獲りたかったら、俺たちを倒してから行け!」と叫び、ファイナリストへ宣戦布告し気合いを注入。「僕らにはできないことが山ほどある。でも、“できる”“できない”じゃなくて、やるしかない。やって負けるしかない。これからも一緒に歩いていきましょう!」と語り、メジャーデビュー曲『青春のすべて』を熱唱。初代グランプリに相応しいパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 10代アーティストの頂点の座を賭けて、この日新木場STUDIO COASTのファイナルステージに上がったのは、大阪府・YAJICO GIRL(ヤジコガール)、神奈川県・Althea(アルシア)、愛知県・postman(ポストマン)、神奈川県・Ko-sei(コーセイ)、京都府・The Lump of Sugar(ザ ランプ オブ シュガー)、北海道・曽我部湖夏(そがべこなつ)、千葉県・ロケットボーイズ、神奈川県・TAKEWORDS(テイクワーズ)の8組。10代を中心に満員になった観客を前に、各アーティスト持ち時間15分と限られた時間の中で、ファイナルステージへ賭ける熱い想いを全力ぶつけ、ハイレベルなパフォーマンスを見せつけていた。

 ファイナリスト8組のパフォーマンス終了後、ライブゲストとして登場したのは、『SCHOOL OF LOCK!』内で、“走る!体育教師”として、リスナーに心と体でぶつかる授業をしているKANA-BOON。「(優勝賞金)100万円獲りに来ました!」という第一声とともにライブがスタート。10月5日リリースの新曲『Wake up』をはじめ、全5曲を披露し、疾走感あふれる演奏で観客を巻き込み、会場のボルテージは最高潮に。

 Voの谷口鮪は「デビューから3年。僕らは音楽の楽しさ、プロの楽しさを味わってきた。だから“プロになりたい”と思っているファイナリストを心から応援したい」と熱い想いを語り、「会場に来ているみんなもそうだけど、10代のうちに音楽の素晴らしさを知るのはとても素晴らしいこと。音楽がある人生は全然違う。音楽は裏切らないし、僕らの味方だから、これからも音楽を愛してほしい」とメッセージを贈った。

 そして迎えた結果発表の瞬間。審査員・いしわたり淳治が「過去一番大変だったかもしれない」と明かしたほどの接戦だった審査の結果、 グランプリは「YAJICO GIRL」(大阪府)、 準グランプリは「The Lump of Sugar」(京都府)、 審査員特別賞は「Ko-sei」(神奈川県)がそれぞれ受賞。審査員特別賞のKo-seiは、今大会最年少の13歳でエントリー。軽快なピアノの旋律に乗せて、日常の出来事や自分の想いをストレートに歌う姿が印象的だったKo-sei。また、MCのとーやま校長やあしざわ教頭との掛け合いは、漫談を観ているような感覚になるほど、自由奔放でユニークなキャラクターが際立っており、観客の心を鷲掴みにしていた。今回が初めての応募だったというKo-seiは「審査員特別賞に選ばれるなんて、もう感動しました!言葉にできないほどです」と語り、全身で喜びを表現。

 準グランプリを獲得した、京都発3ピースバンド・The Lump of Sugarは、昨年の『未確認フェスティバル』でネットステージで敗退した想いを胸に、憧れのファイナルステージに挑んだリベンジ組。ステージ上で、「今日はたくさんのアーティストさんが出場されるイベントですが、今、この瞬間はみなさんと僕たちだけの時間です。今の僕たちができる全力をみなさんにぶつけます」と宣言していた通り、キャッチーなサウンドに乗せて3人が笑顔で演奏している姿に、観客もノリノリで手拍子やコールアンドレスポンスで応え、会場は一体感に包まれていた。審査員の菅野結以も「今日一番のグルーヴが生まれていた。会場の巻き込み方がすごくうまくて、私も審査しないといけないのに、途中まで普通に楽しんじゃって、体が自然に動いちゃったし、素晴らしかった」と絶賛。

 そして見事『未確認フェスティバル2016』の頂点に輝いたYAJICO GIRLは、前回大会ネットステージ敗退を経験し、2回目の挑戦。応募時点で全員が19歳で、最後のチャンスとなった今年、見事グランプリを受賞。同じ高校に通っていた5人がコピーバンドとして4年前にバンドを結成。オリジナル曲を作り始めてからはわずか1年強というキャリアでは想像できないほど、完成度の高い楽曲と堂々としたパフォーマンスで会場を魅了。Voの四方颯人は「ほんまにありがとうございます。まさか獲れると思ってなくて。さっきライブ後にちょっと落ち込んでいたんですけど、本当に良かったです」と喜びを噛みしめ、「5年後“このライブを見といて良かったな”と思ってもらえるように頑張ります」と力強く宣言。グランプリのYAJICO GIRLには、優勝賞金として100万円と優勝旗が贈られた。

 受賞後のインタビューでは、「機材トラブルとかもあって、ライブ後は“あ~もうダメやな”って落ち込んでいたので、結果を聞いて嬉しかった」と素直な想いを語ったYAJICO GIRL。「昨年はとにかく(オリジナルのバンドとして)スタートしたてで、1曲オリジナル曲を作って、エントリーしたらネットステージまで進むことができた。そこから、ライブ活動も重ねて、曲もいっぱい作って、もう1回挑戦しました」とこの1年間の想いを告白。ステージ上で、観客の顔を見ながら気持ち良さそうに熱唱していたVo四方は「1回目のステージでは、ちゃんと伝えようと思って、一人一人の顔を見て歌ったんですが、2回目(ウィニングライブ)は、“もうみんな友達!”みたいな感じで、みんな盛り上がろうぜ!っていう感じでした」と笑顔を見せた。

 今後の目標については、メンバー全員が「いい曲を作り続けて、急ぎすぎず末永く音楽を続けていきたい」と口を合わせ、「ガツガツしてないのが個性。“好きやったら聞いてね”というスタンスなんです」とニッコリ。優勝賞金100万円の使い道については、「去年のShout it Outのように、何かしらの形でお客さんに還元したいなとは思います」と語った。

 審査員を務めた9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎が「僕は何度もこの新木場のステージに立っているし、何度もライブを観ているんですが、こんなにステージ上のバンドがキラキラしているのを初めて観ました。どのバンドも音楽を辞めてほしくないし、音楽を楽しみ続けてほしいです」と語った通り、ファイナリスト8組の10代アーティストが見せたステージはそれぞれ個性豊かで光り輝いていた。粗削りながらも自分たちの音楽への想いをぶつけ、観客・審査員らの心に訴えかけていた8組のアーティストが、将来どのようなアーティストへ変貌を遂げるか、今後の活躍にも注目したい。

最終更新:9月1日(木)10時46分

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