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【相模原殺傷事件】容疑者は外来予約も受診せず 事件の1カ月前

福祉新聞 8月29日(月)10時1分配信

 神奈川県立の障害者支援施設「津久井やまゆり園」(相模原市)で7月26日未明に起きた殺傷事件で、植松聖容疑者は事件発生の1カ月前に病院の外来予約をしていたが受診していなかったことが分かった。厚生労働省が19日、再発防止策検討チームの第2回会合で報告した。

 植松容疑者は3月2日、相模原市により12日間の措置入院が解除された。その際の医師の診察に基づく届け出には、病名は「大麻使用による精神及び行動の障害」、病状について「あの時はおかしかった。大麻吸引が原因だったのではないかと内省でき、他害のおそれはなくなった」と記載されていた。

 退院時に措置入院していた病院で3月17日の外来予約をしたが、後に変更して3月24日に受診。「抑うつ状態」「躁うつ病の疑い」と診断された。

 3月31日に2度目の受診をし、その際に5月24日を予約。後で6月28日に変更したものの植松容疑者は現れなかった。

 ハローワーク相模原や市の福祉事務所を数回訪れていたことも分かった。

 また措置入院解除の届け出では、退院後の帰住先として「市外の家族と同居」と記載されていた。

 相模原市の措置入院終了後の支援ガイドラインでは、本人もしくは家族の同意があり市内に帰住する場合に支援が行われることになっているため、今回のケースは支援対象外となった。個人情報保護の観点から帰住先の自治体への情報提供もしていないという。

 市によると15年度の措置入院者は62人。うち退院後に市内に帰住したのは43人、実際に支援したのは36人。

 厚労省は8月末の次の会合で事実関係を整理し検証した中間まとめを行い、秋ごろ再発防止策をまとめる。

最終更新:8月29日(月)10時1分

福祉新聞