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船江恒平五段が王座 渡部愛女流初段は連覇 将棋YAMADAチャレンジ杯

上毛新聞 8月29日(月)6時0分配信

 若手棋士に対局の機会を、と設けられた棋戦「第1回上州YAMADAチャレンジ杯」、女流棋戦「第2回女子将棋YAMADAチャレンジ杯」(日本将棋連盟主催)の準決勝、決勝対局が28日、群馬県高崎市のヤマダ電機LABI1高崎で開かれた。上州YAMADAチャレンジ杯は船江恒平五段が初優勝。女子将棋YAMADAチャレンジ杯は初代女王の渡部愛(まな)女流初段(日本女子プロ将棋協会所属)が連覇した。

◎4連敗の相手にリベンジ成功…船江五段

 新棋戦、上州YAMADAチャレンジ杯を制したのは船江五段。「最後は一手30秒で読み切るのが難しかった」と言うように、解説の三浦弘行(高崎市出身)九段らを交えた終局後の検討も白熱した接戦をものにした。

 千田翔太五段との決勝は急戦模様。序盤は我慢の展開だったが、互いに持ち時間を使い切った終盤、攻勢に回り「わずかなリードを守りきれた」。千田五段には4連敗中と分が悪く、この日の午前中にテレビ放映(事前収録)されたNHK杯トーナメントでも“負けたばかり”。リベンジの成功に笑顔を浮かべた。

 六段昇格目前のため、五段以下が対象の本大会は恐らく最初で最後。表彰式で「登竜門とされる大会なので、私が活躍しなければ駄目。このチャレンジ杯で変わったと言ってもらえるよう頑張りたい」とあいさつし、拍手を浴びた。

◎中盤以降に仕掛け 連覇に表情崩す…渡部女流初段

 女子将棋YAMADAチャレンジ杯の決勝は、先手の渡部女流初段が中盤以降に仕掛け、攻めきった。「ここまで来たからには優勝したいと思っていた」と連覇に表情をほころばせた。

 数日前、別の公式戦で好きな指し手をできずに敗れて悔いが残ったため、自分の将棋を貫くことを意識した。決勝で戦った貞升南女流初段とは過去2戦2敗。矢倉から力戦将棋を目指したのに対し、貞升女流初段は銀冠に構えて応戦した。受けの強い相手に「終盤はひやひやだった」というものの、集中を切らさず初勝利をつかんだ。

 目標とする6大タイトルのうち、女流王位戦の予選やマイナビ女子オープンの本戦が近く控える。「この優勝を他の棋戦につなげていきたい」とした。

◎優勝の2人 来年の「上州将棋祭り」でエキシビション対局

 準決勝、決勝は公開対局形式で行われ、棋士の持ち時間は20分。上州YAMADAチャレンジ杯の準決勝は船江五段が高見泰地五段を下し、千田五段が三枚堂達也四段を破って勝ち上がった。女子将棋YAMADAチャレンジ杯は貞升女流初段が大庭美樹女流初段(日本女子プロ将棋協会所属)との対局を制し、渡部女流初段が中沢沙耶女流初段に勝って決勝に進んだ。

 船江五段、渡部女流初段は来年1月に開かれる将棋イベント「上州将棋祭り」でエキシビション対局する。

 会場外では決勝対局の大盤解説を務めた三浦九段、山田久美女流四段(太田市出身)らが3面同時に相手をする指導対局なども行われた。

最終更新:8月29日(月)6時0分

上毛新聞