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次世代都市交通システム、自動走行でバスの停車位置ピタリ-車いすでもスムーズに乗り降り

日刊工業新聞電子版 8月29日(月)13時10分配信

2020年東京五輪・パラリンピックに向けて研究進む

 2020年の東京五輪・パラリンピックへの訪問客が移動する際、重要になるのが公共交通網の整備だ。観光のためのバスの利用も増えるかもしれない。訪日外国人だけでなく、障がい者や高齢者などへの配慮も必要になる。

 政府が実施している府省横断型の研究支援事業「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で、内閣府や警察庁、総務省などが取り組む「自動走行システム」の研究プロジェクトが進んでいる。内閣府はその中の「次世代都市交通システム」の実用化を東京五輪に向けて後押ししている。

 その一例として想定しているのが、車いすを利用する人々にとって負担が少なく、スムーズに乗り降りできる仕組み。バスの乗降口と停留所に生じる隙間をなくし、ピタリとバスを停車させる自動走行の技術をプロジェクトの一環として開発している。

 3月には産業技術総合研究所内で試験走行を実施し一定の成果が得られた。今後、バスに取り付けられたセンサーと解析アルゴリズムによって、停留所に対しバスを4センチメートルの距離にプラスマイナス2センチメートルの誤差で停車することを目指す。17年にも公道での実証試験に取り組む計画だ。

 東京都と京成バスは、こうした自動走行技術を利用したバスの運行を東京都内で19年から始め、20年以降の選手村再開発後にも適用範囲を広げていく。内閣府担当者は「この流れを地方にも拡大していきたい」考えだ。

最終更新:8月29日(月)13時10分

日刊工業新聞電子版