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水害に備え河川救助訓練、埼玉で初実施 ふじみ野で9都県市防災訓練

埼玉新聞 8/29(月) 10:30配信

 「第37回9都県市合同防災訓練」の埼玉県会場に位置付けられた県・ふじみ野市総合防災訓練が28日、同市内各地で行われた。消防や警察、自衛隊、医療機関など115団体の関係者や住民ら約8千人が参加。都市型災害を想定し、防災関係機関の連携や協力態勢を確認した。昨年の関東・東北豪雨など多発するゲリラ豪雨や台風による水害も想定し、埼玉会場では初となる河川救出救助訓練も実施した。

 訓練は、東京湾北部を震源とするマグニチュード7・3の地震が発生、ふじみ野市内でも最大震度6弱の揺れを観測し、県南東部を中心に甚大な被害が出たことを想定。同市役所東側広場やその周辺で、建物の3階に取り残された人や倒壊した家屋に閉じ込められた人を救出する訓練や、県の防災ヘリコプターを使った空からの救出訓練も行われた。河川救出救助訓練では水をためた溝に車を沈め、車上に取り残された人を県警や消防関係者が助け出した。

 障害者や高齢者などの災害弱者が安心して避難できる避難所の開設、運営訓練、東武東上線上福岡駅周辺では帰宅困難者対応訓練も行われた。

 県の調査によると、東京湾北部を震源とした首都直下地震が起きた場合、県内の被害想定は死者数が最大585人、負傷者数は7215人、建物全壊棟数は1万3380棟に上る。今後30年以内に首都直下地震が発生する確率は70%とされる。

 上田清司知事は「市街地の火災を想定した訓練や集中豪雨を想定した水没車両の救出訓練など、地域の特性や最近の災害発生状況に応じた訓練が行われた。減災しなければならないという思いを多くの市民に感じてもらえたと確信している」と講評した。

 高畑博市長は「(東京湾北部地震の)発生確率の切迫性が高まっている中での訓練で、組織力や高度な技術を目の当たりにし、改めて防災関係機関の重要性を認識した」と述べた。

最終更新:8/29(月) 10:30

埼玉新聞