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<話題>葬祭市場、死亡人口の増大で規模広がる―参入相次ぎ競争激化も

モーニングスター 8/29(月) 9:20配信

 この世に生を受けた人間はどうしても「死」が避けて通れない。日本は超高齢化社会を迎えたことで、死亡人口は年々増え続けている。15年の死亡者数は前年比2.3%増の130万2000人と戦後最多を記録。葬祭(フューネラル)市場ビジネスへの関心も高まっている。

 葬祭ビジネスの市場規模はどの程度なのか。日本消費者協会の調査によると葬儀にかかる費用総額(飲食接待費、寺院への費用、葬儀一式費用)の平均は約189万円。死亡人口1302万人×葬儀費用189万円という単純計算から市場規模は約2兆4600億円となる。ただ、葬儀の平均費用は調査機関によってまちまちで一部には平均単価が約140万円という結果もあり、その場合の市場規模は約1兆8200億円。かなり開きはあるが、ひとまず2兆円前後と考えておきたい。

 国立社会保障・人口問題研究所によると死亡人口は2038-40年にピークを迎える。市場規模はしばらく拡大が続くと見て良く、燦HD <9628> 、ティア <2485> 、東京博善(廣済堂 <7868> 子会社)、サンライフ <4656> 、こころネット <6060> 、平安レイ <2344> 、エスケーアイ <9446> 、ニチリョク <7578> など葬儀を取り扱う業者にとって環境は悪くない。また、葬儀に関連し生花業者のビ花壇 <3041> 、仏壇・仏具のはせがわ <8230> 、遺影加工のアスカネット <2438> なども受注を増やしそうだ。

<異業種からの参入増える>

 国内ではどの業界も市場規模が縮小するなか数少ない有力業界と見て異業種からの参入が近年増えており、流通小売業、鉄道業、JA(農業協同組合)、生活協同組合が目立つ。主なところでは京急 <9006> 、京王 <9008> 、阪急阪神 <9042> 、エクセディ <7278> などだ。また、南海電鉄 <9044> 、エスケーアイ <9446> はティアのフランチャイズ展開を行う。

 一方で異業種からの参入が相次いでいるため斎場が大幅に増加し、価格面での競争が激化。また、近親者のみで行う家族葬や火葬だけの直葬という小規模な葬儀が都心部を中心に増加している。こうした点は注意が必要だろう。

(モーニングスター 8月26日配信記事)

最終更新:8/29(月) 9:20

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ティア2485
621円、前日比+1円 - 12/9(金) 15:00

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廣済堂7868
353円、前日比+2円 - 12/9(金) 15:00

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サン・ライフ4656
920円、前日比-4円 - 12/9(金) 13:33