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また引き返したMRJ。「焦っている」という印象が問題

ニュースイッチ 8/29(月) 15:08配信

開発にトラブルは付きもの。ポジティブに情報発信を

 28日に米国での飛行試験のための愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)から出発した国産小型ジェット旅客機「MRJ」だが、前日に続く空調システムのトラブルで同空港に引き返した。2日連続の仕切り直しで、開発主体の三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は次の飛行について「点検結果を見て判断する」(広報部)としている。2018年半ばの量産初号機納入に向け、気象条件の良い米ワシントン州の空港で9月から飛行試験を本格実施する計画だが、トラブルが続いている。

【解説】
 開発試験は、問題点を洗い出すためにするもで、一つひとつのマイナーな遅れに一喜一憂する必要はない。ただ、最近ちょっと問題だと思うのは三菱が「焦っている」という印象を与えてしまっている点だ。

 「これ以上の遅れはない」と言っていた冬、「一日もはやく米国に」と言っていた春、「順調です間もなくです」と言っていた夏、そして今。自縄自縛になってはいまいか。

 自身も含めマスコミは将来展望を書きたがるし、世間も遅れに対しては厳しい目線を向ける。しかし三菱には「今どんな試験をしていてどういう状況か」、「何が進んでいるのか」、「どんな市場を狙っているか」といった情報を日常的に、それもポジティブに発信してほしい。
(日刊工業新聞名古屋支社・杉本要)

最終更新:8/29(月) 15:08

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