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<台風10号>少しの雨も土砂災害の恐れ…入間など土のう求める声

埼玉新聞 8/29(月) 22:23配信

 大型で強い台風10号の接近に伴い、22日の台風9号で被害を受けた埼玉県の入間市や所沢市では、土のうの確保や避難物資の備蓄など防災対応を強めている。9号による大雨の影響で地盤が緩み、少しの雨でも土砂災害が発生する恐れがあり、注意を呼び掛けている。

 台風9号で市内を流れる不老川、霞川が氾濫。霞川では矢口橋付近や県営霞川団地付近、高倉橋の護岸が崩壊した。藤田(とうた)堀の護岸崩壊では民家の基礎も崩れ、3世帯が避難した。

 29日までに床下浸水420件、床上浸水169件を確認。小中学校や公民館、公会堂に設けた避難所には511人が避難した。避難者は不老川の氾濫に伴い、下藤沢(113人)、宮寺(72人)、東藤沢(55人)、上藤沢(35人)各地区の住民が多かった。

 入間市付近では22日、正午までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁が記録的短時間大雨情報を発表した。市役所に設置した雨量計で正午からの1時間に87・5ミリ、午後1時から81・5ミリの時間雨量が観測された。

 「ここ数十年、記憶にない量の雨が一度に降り、被害をもたらした」(市防災防犯課)と分析する。準備していた約1500袋の土のうは台風9号で底を突いた。10号に備え、新たに1万2千袋を用意。避難所に水や非常用保存食「アルファ米」などの補充を行っている。

 市は台風9号に伴う応急復旧措置と被災者支援を県に求めており、復旧作業の最中。「台風10号への備えも万全にしたい」としている。

 一方、台風9号で市内の東川や柳瀬川、不老川が氾濫した所沢市は29日、台風10号の接近に伴い、庁内で災害対策本部会議を開くなど防災対応に追われた。

 危機管理課によると、台風9号を受け、荒幡地区の福祉施設に設置した避難所に一時、9世帯13人が避難した。柳瀬川の氾濫で被害が広がり、荒幡地区では川沿いの家屋が倒壊し、近隣の住民らが避難している。また、土のうを求める要望が28日までに市役所に526件寄せられている。

最終更新:8/29(月) 23:53

埼玉新聞