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<河川敷16歳殺人>1時間以上暴行、殺意は否認 増水前に殺害か

埼玉新聞 8/29(月) 23:14配信

 埼玉県東松山市下唐子の都幾川河川敷で吉見町中曽根の井上翼さん(16)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された14~17歳の少年5人が殺意を否認する内容の供述をしていることが29日、捜査関係者への取材で分かった。5人の中で唯一、容疑を否認していた東松山市の中学3年男子生徒(15)が、暴行への関与を認め始めたことも判明。ただ、少年らの供述には変遷があり、県警は殺意の有無について慎重に調べる。

 逮捕された少年5人は22日未明から早朝にかけ、遺体が発見された都幾川河川敷で、1時間以上にわたり、井上さんを殴ったり、川の水に顔を沈めるなど、執ような暴行を加えた疑いが持たれている。県警は5人が集団で暴行を加えたとみて、関与の度合いを捜査している。

 東松山署捜査本部によると、逮捕時、東松山市の男子生徒は「その場にいただけで、何もしていません」と容疑を否認し、ほかの4人は「殺しました」「間違いありません」などと容疑を認めていた。東山市の無職少年(16)は「うそをついたり、電話やメールを無視したから殺した」などと供述していた。

 捜査関係者によると、井上さんは事件直前、少年らから遊びに誘われた際、東松山市内にいたのに「大宮にいる」と断り、呼び出しの連絡にも応答しなかった。その後、うそが発覚し、集団で暴行を受けた。

 遺体の全身には多数の打撲痕があった。少年らとは16日ごろから行動を共にし、事件前にも殴られるなどの暴行を受けていたとみられる。

 井上さんの遺体は23日午前8時ごろ、下半身と上半身の左側が埋まっている状態で発見された。前日の22日は台風9号の影響で都幾川が増水していた。井上さんは河川敷が水没する前に殺害された可能性が高く、県警は遺体が埋まった経緯についても調べている。

最終更新:8/29(月) 23:14

埼玉新聞