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横須賀で「長井弁」の記録活動 半農半漁の地域で受け継がれ

カナロコ by 神奈川新聞 8月29日(月)7時3分配信

 相模湾に面する横須賀市長井の方言「長井弁」を記録する活動が、地元有志の手で始まった。例文集を作り、9月のイベントで講座を開く。半農半漁の同地域で受け継がれ、現在も話されている言葉を、次世代につなぐ。

 講座は、長井海の手公園ソレイユの丘で9月11日に開かれる「けえらっせぇ長井」で併催される。「けえらっせぇ」は「ちょうだい」という意味。十五夜の夜に子どもたちが民家を回り「ぼた餅けえらっせぇ」と、ねだる言葉だ。長井の中でも漁港付近では日常的に方言が話され、標準語をあまり使わずに生活するお年寄りも多いという。

 こうした家庭や地域での会話をもとに、活性化に取り組むグループ「地域の未来を考える会WAFA」の穐本実子さん(46)が、標準語と対照できる例文集を作った。「おめん け~たサゼッポよ~ んめろと こてらいなかったお~」(あなたがくれたサザエはとてもおいしかった)など13種類の会話を示した。

 講座では例文をもとに7、8人の有志が「漁港での会話」を再現。参加者が片言の方言をしゃべれるようにしたいという。

 穐本さんは「家族の会話はよその人にはほとんど理解できない。でも地域文化の方言は魅力的で、なくなったら寂しい」と話す。

 催しでは、地元の人の案内で隠れた名所を巡る2時間ほどのウオーク(事前申し込み)も行われる。問い合わせは、同公園電話046(857)2500。

最終更新:8月29日(月)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞