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夏の終わりの贈り物 恒例の「かわさき鈴虫祭り」

カナロコ by 神奈川新聞 8月29日(月)7時3分配信

 夏の終わりの贈り物-。愛好家が育てたスズムシを無料で配る恒例の「かわさき鈴虫祭り」が28日、川崎市中原区宮内の常楽寺で開かれた。8千匹以上が配られ、せみしぐれが響く境内は「秋の虫」を求める大勢の親子連れでにぎわった。

 中原区内の愛好家でつくる新城鈴虫愛好会(箕原利憲会長)の主催。祭りは初代会長で歯科医師の故加藤吉次さんら愛好家が、スズムシの飼育を通じて子どもたちに自然の大切さや生命の尊さを感じてもらうことを願って始まり、50年近く続くという。

 メンバーが何世代にもわたって自宅で飼育するスズムシを持ち寄り、雌雄3匹ずつ配られた。両親と来ていた市立中原小学校2年の男子生徒(7)は「スズムシは初めて飼うけどうれしい。頑張って育てる」と喜んでいた。

 箕原会長(74)は「子どもたちがえさをやり、優しい音色に耳を傾け、やがて死んでいく様子を見届けながら、たくさんの大切なことを感じてほしい」と話していた。同会は同市内の福祉施設にも毎年寄贈している。

最終更新:8月29日(月)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞