ここから本文です

朝海ひかる「なんの救いもない作品」

Lmaga.jp 8月29日(月)7時0分配信

宝塚歌劇団の元男役トップスターの朝海ひかるが、鵜山仁の演出でイプセンの傑作『幽霊』の主演に挑む。大阪で行われた記者会見で、朝海が難役への思いを語った。

台本を読んで、思わずニヤリとしたという朝海

18~19世紀にかけて、劇作家・詩人として活躍したノルウェーのヘンリック・イプセン。名作『人形の家』とともに、『幽霊』も100年以上繰り返し、上演されている名作だ。不貞、虚偽、近親相姦、病、毒親…そんなキーワードが散りばめられており、「今も昔も人間も変わらない。イプセンは、何も包み隠さず、きれいにもせず、ありのままを書いてくれた。そのおかげで傑作が生まれたのだと思います。今回の脚本も、イプセンだから、さぁ読むぞ!という感じがあったのですが、読み進めていくうちに、お話、人物の面白さ、またひとりずつの価値観の違いなどが、手に取るように分かる内容で。あっと言う間に読み終えてしまいました」と、朝海。

自由奔放に振る舞って世を去った夫が、残した「もの」。それが、主人公・未亡人ヘレーネ・アルヴィングを絶望へと導いていく。2014年に宝塚歌劇時代の同期・安蘭けいが演じた『幽霊』を鑑賞した際には、「全身に鳥肌が立って、本当に怖くて。こんな作品があるんだ、と衝撃を受けました。なんの救いもないのですけれども、そこからいろんなものを受け止めることができる作品だと思います」。

クスッと笑える箇所もあるそうで「人物像が立っているので、そのセリフのやりとりが、この状況で行われていることが滑稽に見える。私も台本を読んでいてニヤッと笑ってしまうところもあるので、構えていただかなくても楽しめるお芝居にしたいなと思っています」。すでに出演者5人全員での本読みは行われ、「息子役の安西慎太郎さんはすてきでした。我が息子として不服なし(笑)。そして、牧師役の小山力也(声優としても活躍)さんの声を聞いて、ジョージ・クルーニーだ、ってミーハーな思いで楽しんだり。本当にみなさん素晴らしくて、役を自分のものにしつつある手応えを感じました」とのことで、期待が高まる。関西公演は10月13・14日に「兵庫県立芸術文化センター」にて。A席6,800円、B席4,500円

最終更新:8月29日(月)7時0分

Lmaga.jp