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「梨花大女子大事態、主謀者を探すって?」…SNS時代に道に迷った韓国警察

ハンギョレ新聞 8/29(月) 17:41配信

主導勢力持たずにオンラインで疎通し 総学生会は座り込み当時に排除されたのに 総学生会の5人を主謀者として召還通知 「古い頭で過剰捜査を反復」との指摘も

 生涯学習単科大学の新設問題のために梨花女子大の学生たちの本館占拠座り込みが1カ月を超えて続く中で、警察がこの学校の教授や教職員を監禁した「主謀者」に対する捜査に速度を上げている。だが、匿名で多数の在学生・卒業生がオンライン・ネットワークを通じて参加した今回の事件では、主謀者を探して処罰すること自体が無理と指摘されている。

 ソウル西大門(ソデムン)警察署は、先月30日まで本館にいた教授や教職員5人の出入りを学生たちが阻んだことと関連して、28日「主謀者5人を暫定的に特定し、うち3人に対しては被疑者として召還通知した」と明らかにした。警察は「梨花女子大総学生会のチェ・ウンヘ会長を含む5人は全員この学校の総学生会関係者」と明らかにした。チェ会長など総学生会関係者は「氏名不詳の在学生・卒業生と共謀し被害者を監禁した」という疑い(特殊監禁)を受けている。チェ会長をはじめとする3人は、来月2日に警察に出頭し調査に応じる構えだが、座り込みをした学生側は「当時の状況は“監禁”ではなく、学校側と学生が“対峙”している状況だった」として反発している。

 警察の「主謀者探し捜査」に対して、学界や法曹界は「現実を反映できない誤ったアプローチ」と批判している。今回の「梨花(イファ)の乱」自体が特定の人物や特定勢力の主謀ではなく、多数の学生が自発的にオン・オフラインで参加・疎通したために予測し難い方向に進行されたという点を指摘したのだ。学生たちは一貫して「(今回の座り込みは)政治色を帯びたいかなる外部勢力とも関係ない」と一線を画し、すべての過程は梨大の在学生と卒業生の参加で決定される「緩い民主主義」と規定してきた。

 特に、今回の座り込み過程では「参加者全体が活動家学生と見られかねない」という理由で、総学生会は排除されていただけに、警察が総学生会関係者を主謀者として特定し捜査することは「いけにえ作り」という指摘もある。多数の座り込み参加学生がサングラスとマスクで顔を隠していたため身元を把握できない状況で、警察が身元が露出した総学生会関係者たちをターゲットとしているのではないかということだ。

 公益法財団「共感」のユン・ジヨン弁護士は「背後に総学生会のような主謀勢力があり、これらの計画によって多くの学生が動いているとする観点は、学生たちを見る警察の認識がどれほど遅れているのかを示す」として、正確な捜査状況は分からないという前提の下で「5人が教職員を監禁に直接的な行為や寄与をしたという証拠が出てこない限り、刑事処罰は難しいと見られる」と指摘した。

 梨花の乱で特に極端な形で現れたものの、2008年の狂牛病ろうそくデモ以後、セウォル号追慕集会や江南(カンナム)駅追慕集会、九宜(クイ)駅追慕集会に至るまで、最近は組織されていない多数がオンライン・ネットワークで一つになって、集会・デモを開催し参加するケースが増加している。たとえ最初に提案した人がいたとしても、集会やデモの計画から参加・進行までの過程が以前より躍動的で予測が難しくなっているということだ。啓明大警察行政学科のイ・ソンヨン教授は「時代が変わっているのに、(梨大事態にも見られるように)捜査機関は相変らず集会主催者と単純参加者、暴力行為の行使者をすべて共謀関係にある共謀共同正犯と見て捜査し処罰している」として「警察が硬くて古い頭で集会を見ているために適切な集会・デモ管理ができず、過剰捜査が繰り返されている」と批判した。

ホ・スン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/29(月) 17:41

ハンギョレ新聞

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