ここから本文です

不登校や生活困窮…孤立しがちな子の居場所に NPOと商店街がタッグ

沖縄タイムス 8/29(月) 17:00配信

 【那覇】NPO法人「沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい」が運営する子どもの居場所「kukulu(ククル)」が23日、那覇市の委託事業を受けて再始動した。拠点は牧志のマチグヮー(商店街)内。「マチグヮーぐるみ」で、不登校や生活困窮などで社会から孤立しがちな子どもたちの生きる力を育み、やがて社会へ出て自立するまで後押しする考え。NPO、行政、地域の三者が一体で取り組む。

 内閣府の貧困緊急対策事業を活用した市の「子どもの包括的自立促進支援事業」は、学習・生活面から就労支援までカバーする県内で初めての試みという。

 これまで約1年3カ月、寄付を中心に運営してきたククル。7月から、市からの委託金で人件費などをまかなえるようになり、開所日が週2日から週5日に増加。不登校や生活保護・困窮のほか、さまざまな困難を抱える子どもの受け入れ態勢が整った。

 子どもたちはマチグヮーの皆さんとの交流や地域活動、イベント準備などを通し、実社会に出ていく経験を積む。

 23日の開所式で、連携して取り組む三者があいさつ。ちゅらゆいの金城隆一代表は「子ども一人一人の自立を応援するにはNPOだけでは限界がある。行政や地域とタッグを組み、共に子どもたちを育てたい」。

 城間幹子市長も「支援の輪を点から線、線から面につなげたい」と意欲を示し、市中心商店街連合会の粟国智光副会長も「マチグヮーの豊かなコミュニケーション力を生かした『那覇型支援』のモデルケースになる」と期待した。

 市内の中学3年の女子生徒は昨年12月、ククルに足を運ぶまで昼夜逆転の偏った食生活で家から出ず、他人と関わりが全くなかった。

 だが、ククルに足を運び始めて「いろいろな人の出会いを通し、高校進学の夢ができた」。開所日が週5日に増え、「より規則正しい生活ができるようになった」と語り、来年3月の高校受験に向けて勉強中という。

最終更新:11/4(金) 21:05

沖縄タイムス